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2017年12月11日 (月)

ヒルクライム比較

ロードでヒルクライム、シッティング時における上体の使い方を試行錯誤してみる。
基本、腕の使い方。
一つ目は、グリップをしっかり握って上体をリズミカルにハンドルに近付ける動作を繰り返しながらの登坂。上体を近付ける時に両手で身体を引きつけるパターンと、踏む側と同じ側の腕をメインに引きつけるパターンがあるけど、基本は同じ。
こういう漕ぎ方では、一見ハンドルを引いているようだけど、実はハンドルを引く方向には力が入ってない。どちらかというと、ハンドルに向かって上体を近付ける動作を行っている。ペダルを踏む側で腕で身体を引きつけている。
注意してみると、この場合、上体がストロークしているのだけど、連動して腰も動いている。ハンドルを支点に腕で上体を沈み込めており、上体を沈み込ませる事で踏む側の腰も少しシフトしている。これで踏む力に上体を沈める力を上乗せしているのである。
この漕ぎ方は、基本はサドルの前方に座っての漕ぎ方で有効である。
平地の深い前傾ポジションでの漕ぎ方に近い漕ぎ方で、前傾姿勢の状態で上体の力を駆動に付加させる意味では空気抵抗を低く保つ事が出来るので有効だけど、ヒルクライムの際での漕ぎ方としては、効率的にあまり宜しくない印象。
基本は、前乗りシッティングでの漕ぎ方で、ダンシングで状態を振る漕ぎ方に通ずる漕ぎ方のようである。

一方で、状態をアップライトにして上体を確実に固定する場合、腕が支え棒的に使うパターンもある。漕ぐタイミングに合わせてしっかりとグリップを握るけど、グリップを握って上体を固める漕ぎ方である。腰を位置を完全に固定するイメージだ。
ペダリングに併せた上体の動きは小さいけど、ペダリングに併せて上体の筋肉をしっかり収縮させている。
上体を固定してしっかりペダルを蹴り出すイメージであり、イメージ的には、筋トレマシーンのレッグプレスを行う時のような感じで、脚で負荷を掛けている感じが顕著である。
リカンベントバイクを含むクランクフォワードバイクで上体を固定してペダルをガッツリ踏む感覚に近い。腕でグリップをしっかり握って引きつければ、前輪の荷重が抜け気味となっているのが判る。
見た目は不格好かもしれないけど、前述した上体をリズミカルに前後動させる漕ぎ方に較べると、カセットのギアポジションで一つ重たいギアが踏める。シッティングでの漕ぎ方で、アップライトな姿勢で漕ぐので、平地での高速巡航の際の乗り方とは全く異なるけど、ヒルクライム時では、前述の乗り方の1.5倍程度の速度を持続する事が出来る。
上体の筋肉を使う点は同じだけど、前述での使い方はハンドルを押すパターン、こちらの使い方はハンドルを引くパターンであり、乗り方自体は全く違う。

興味深いのは、後述の乗り方だと、乗り方、漕ぎ方を入れ換えて、、、、というインターバルが広く取れる。つまり、疲れていないのである。
800mで標高100mのヒルクライムを10本、つまり8kmで1000m登るトライアルを乗り方を変えずに行うと、前述の乗り方では、登坂部分での所要時間は50分、後述の乗り方では38分で消化出来る。
前述での乗り方だと、平均速度で9.6km/h、出力は288Wとのことだけど、後述での乗り方だと、12.6km/hで383Wとなるようだ。全く違うのにビックリである。

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