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2017年12月28日 (木)

マルケス選手の転倒回避を見て

2017年のバレンシアGPでのマルケス選手のフロントスリップダウンから転倒仕掛けた状態からの建て直し、2016年の第11戦チェコGPフリー走行でのスリップダウンからの回避、、、これ、素晴らしい。

そして、スリップダウンしてからも回避可能な理由というのが、自身の持論に繋がる部分が垣間見れて、少し嬉しい気分である。

その持論というのは何か?というと、タイヤ二点+身体の一点の接地三角形が大きくなる程、安定度が増す。増せば、車速を稼げるし、ラインの自由度も増える。そして、その接地三角形を大きくする機材側の条件としては、強烈なバンク角でもグリップを確保する機材の能力だ。この機材の能力が与えられることで、従来の膝よりも遠方で接地できる肘接地が実現出来るのではないだろうか?
現代のGPシーンを見ると、タイヤ二点+膝+肘という四点で定義した面がコーナーリング中に形成されている。この形成平面の大きさが、旋回速度と旋回の自由度を大幅に高めているという考え方だ。

以前、とあるショップで、走り自慢の店長との話の中で、膝をする理由についての話が出て、自身の経験に基づく回答というのは、膝擦りというのは、フルバンク中の車体の安定度を膝を使って三点支持することで保つという話をしたことがあるのだけど、どうやら通じなかった模様で、それ以上を言及する事は無かったのだが、、、、

自身の膝擦りというのは、膝を地面に当てるのでなく、深いバンク状態での不安定さを膝で支える事で解消するというのが持論なのだが、こんな話は、あまり耳にしない話。

でも、今時のGPライダーの肘擦りを見ると、更に深いバンクでは膝だけでは安定が確保出来なくなり肘を使い出したのでは?と思っている。

でも、今回のマルケス選手のフロントグリップを失った状態からのリカバリーを見ると、フロントの接地を失っても倒れ込んでいない状態は、膝、肘で支えていたからに他ならない訳で、膝や肘の使い方として、自身の考え方は、強ち間違いではないというのが証明された感じで、少し嬉しい気分である。

まぁ、前後輪+肘、膝の重量配分の自由度と制御が物凄く繊細かつ自在に操れるから、あのようなリカバリーが出来たのに違い無いのだろう。

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