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2018年1月 3日 (水)

キーシリンダーの滑り

使っていると、次第に引っ掛かって滑りが悪くなる。
色んな理由がある。
因みに、シリンダー本体に爪が並んでいて、真鍮キーが爪を押すことでシリンダーが回転する構造。

使っていると、キーが摩耗するけど、摩耗すると、爪の押しこみが不完全となって回りが悪くなる。

キーの摩耗を防止するために、昔はスチール製のキーもあったけど、シリンダー側がやられるので今一。

まぁ、現実問題、キーが摩耗して動かせなくんル前に、単車等の寿命がやってくる。

使っている内に、キーの回りが渋くなってくると、よくあるのがCRCスプレーを吹き付けて滑りを良くするという方法。

まぁ、これでも問題は解決するけど、昔からベーシックな方法はキー溝に黒鉛芯で黒鉛粉を乗せる方法。これが基本。

因みに、黒鉛粉も良いけど、自分が良く使うのは、h-BN(六方晶の窒化ホウ素)粉を塗りつける。これ、結構効果的。CRCのようにべたついて埃を絡ませない。黒鉛より長持ちで滑りが良くなる。h-BN粉は結構便利。

大昔、友人の営むショップでエンジンの組み付けに試験的に使った事もある。耐熱性に優れ摩擦係数が低く保てるので良い。使った効果の程は不明だけど、少なくとも弊害は出なかった。
4ストエンジンにリードバルブ吸気+パワージェットキャブレターで怪しいエンジンを試作した事もある。
その際に、シリンダーに開けたポートの弊害が怖かったので、シリンダー内壁にBN処理を施した事もあるけど、少なくとも焼き付きは発生しなかった。

滑り向上、低摩擦、、、、そういう用途にh-BNは結構使える。

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