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2018年1月 4日 (木)

ヒルクライムなら後乗りポジション

ヒルクライムでは、前乗り、後乗り、どっちがOK?ってずっと考えていた。
これ、平地を乗り込んでいっても答えは出ない。

12%越えのヒルクライムを毎日標高1000m分を続けて思った事。
それは、、、、乗り方を変えて云々ではなく、純粋に後乗りで漕いだ方が正解。

上体をハンドルに被せて漕ぐ漕ぎ方ではパワーが出ない。疲れると、前屈み気味になるけど、それは失速の元である。疲れるときほど、上体をアップライトに立ち上げて腕は伸ばし気味にするのが良い感じ。結果的には骨盤が立ち気味になる。ペダリングトルクは真下というよりも斜め前下方向いに蹴り出すパターンである。登坂速度で10%程度は改善する。

出来れば、サドルの後ろ気味に座るのが良い感じである。

まず、姿勢が立つと胸郭が開く。沢山の空気を吸い込みやすいポジションなのは好都合。アップライトで漕ぐと、脚の裏側から腹筋、太股の付け根の筋肉を使う感覚が得やすい。

これ、後乗り、クランクフォワード、リカンベントの漕ぎ方に近い。

こっちの方が物理的にも好都合だ。

こんな事を考えたのは、上りという局面におけるポジション図形を考えると一目瞭然である。

ハードな上りといえば、最低でも5%勾配、普通なら10%勾配だ。5%勾配といえば、斜度で言えば何度か?というと、arctancで求めれば2.86°10%なら5.71°の勾配である。
これ、シート角に加えると、一般のロードバイクのシート角が74°近辺だから71°とか69°とかの状態となる。本来の平地的に乗ろうと思えば、その角度分ほど前乗りする必要があるけど、シッティングポジションで角度を修正しようと思えば、サドルの最先端部に座っても追い付かない。BB~サドルトップの距離にもよるけど、シッティングポジションを50mm前後させて変動するシート角は±4°程度である。それで対応出来る勾配は5%クラスであり、ヒルクライムの大変さを感じる勾配レベルではない。最低でも10%勾配だけど、その場合は6°をシフトさせる必要があるけど、座る位置を±80mm程度調整しなければならないけど、それはサドル形状からも不可能。敢えて行うとすれば、ダンシングで立ち漕ぎでもしない限りは、自転車のジオメトリー自体が対応出来ないのである。

逆に、勾配で実質的な寝たシート角に併せれば、これはクランクフォワードの自転車と同じもの。逆に言えば、こんなジオメトリーの自転車の正しい乗り方を適用するのが合理的とも言える。

ヒルクライムでは後乗りでアップライトな姿勢に併せたペダリング、、、これが機材を扱う上で無理が生じない方法だと思う。

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