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2018年2月 1日 (木)

ワイヤーの取り回し

これ、簡単なようで結構重要。取り回す経路をどうするか、長さをどうするか、これが重要だ。
自転車の場合、組み付けに合わせて都度適切な長さで対応する。
単車の場合、これは出荷状態が基本的にベスト。それ故に、出荷状態の取り回しがどうなっているか?というのをしっかり理解する事が重要。

一般に、新車なら取り回しを理解するのは簡単だけど、人手を経由して入ってきた中古車の場合、その取り回しが正規であるとは限らない。

今日、VJ23に乗る友人が排気デバイスのモーター、ワイヤー、デバイスの動きがワイヤーの取り回しの影響を受けるかどうか?という相談を受けたけど、そこで思い出したのが、ワイヤーの取り回しの苦労。

過去に中古車を手元に入れてから、その取り回しに違和感を感じる事は少なく無かった。

単車の場合、その取り回しで大事なのは、アクセルワイヤー、クラッチワイヤーというところ。クラッチワイヤーだと切れ角で操作の重さが著しく変わる。アクセルワイヤーだと、切れ角でエンジン回転数が変わったりする。

また、そのような弊害が出なくとも怪しい取り回しの場合、見た目的に怪しい状態となっていることが少なく無い。

最近の例では、BTのアクセルワイヤーだけど、2本出しのワイヤーの取り回しで、ブレーキレバーアジャスターダイヤルにモロに干渉していて不思議に思い、最初はブレーキレバーの取り付け角度を変更して対処したけど、実はワイヤーの取り回しがNGだった事に気付いたのは後の事。
ヘッドライトを取り外す時にヘッドライトベゼルも一体で取り外せる構造だったのだけど、その操作がNGで、良く見れば、ヘッドライトベゼルの隙間をアクセルワイヤーが通してあって、その部分の取り回しを修正したら、ワイヤーの干渉や、ライトの脱着干渉が解消された事があった。

こういうワイヤーの取り回しっていうのは、不具合が気付きにくいけど、しっかりチェックしておくのが大事。この場合、それ以外の弊害は無かったけど、仮に、怪しい取り回しがあれば、先に示したように、重さが変わったり、エンジン回転が急に上昇したり、そんな事も有り得る。普通の整備では見落とされがちだけど、結構大事なのだ。

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