前乗り
これまで、DHバー付きピストで走っていたので、ポジション的には前乗りが基本だった。確かに、深い前傾姿勢を維持した状態では、実に効率的なポジションで、大臀筋も使える、体重も使える、大胸筋、上腕筋の筋肉も使える。身体全体の大きな筋肉を使えるのが最大のメリット。平地では30km/h台後半の速度域を長時間維持出来て走行可能で、ずっとこの姿勢を使ってきた。走行速度域から空気抵抗も無視出来ないけど、深い前傾姿勢故に、それも軽減できて一石二鳥という印象。
しかし、前乗りが出来るのは、深い前傾で体重を真っ直ぐ掛ける事が出来る位置関係が保てる状態というのが大前提。車体が前に傾いたり、後に傾いたりすると、BBを中心に各部の位置関係は保たれるけど、重力の作用する方向が変化するので効果は大きく失われる。
自分の場合、前乗りで高い出力を維持する条件は、どちらかといえばハイケイデンスで100rpm以上、トルクを掛けるポイントは、クランク位置の一点集中型。ペダリングの特定の一点で最大の力を一瞬掛けるようなペダリング。それでいて、次に力を掛ける迄の失速が少ない状況で在る事が大前提。一瞬の入力で回転力を或る程度維持出来るためには、走行速度による慣性が大きく働いている状況が必要。つまり、平地で高い速度域が前乗りを行う大前提なのである。
それ以外では、前乗りペダリングというのは必ずしもベストではないようである。
これまで、前乗り志向ということで、色んな場面で前乗り状態で、極力多くの筋肉を導入出来るように試行錯誤してきたけど、平地での高速巡航時以外に、メリットがあるとは思えないというのが結論だ。
この結論は、平地基本での走行だけでは気付かなかったように思う。
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