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2018年4月28日 (土)

味のある写真

昔の写真、なんか趣がある。時代を象徴する建物、車を映さない、山や空を写した写真も味がある。
しかし、ここ十年内のデジカメで撮影したデジタル画像、十年ぶりに出力して趣があるか?というと、なんか機械的で今一。

味や趣を感じるのは被写体の古さとは限らないようだ。

今のデジタル画像を加工して昔風にしても、なんだか、白々しさが残る。

昔のフィルムカメラで撮影した写真、創成期のデジタルカメラ、価格を極力抑えて作られたトイデジの画像というのは、被写体が現代の物であっても、写真自体に趣や味があるように感じる。

空一つ撮影しても違うような印象。

この違いは何か?

やはり、現実の映像を映し切れていない不完全さに起因しているのだろう。完全な画像をそれっぽく加工すると、全体に抑揚がなくなるだけ。昔の撮影機材は、条件によって映せたり、映せなかったりという特徴がある。それにより、一枚の写真の中にも一様とは言えない変化が折り込まれている。この変化、不完全さ、これが写真に味を加えている印象である。

未だに、十数年以上昔のトイデジ、創成期のデジタルカメラを保管しているけど、これで撮影した映像は、未だに何とも言えない趣を感じる。

こういうの、結構好きだ。

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