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2018年5月 8日 (火)

クランク長とサドル高

ヒルクライムでは、クランクフォワード的なペダリングが楽。そして、ペダリングポイントは拇指球位置よりも土踏まず~踵の方が大きなトルクが発生できる。

さて、その場合、一般的なロードポジションとバイク側の各部の寸法が適切か?といえば、必ずしもそうではない。
少なくとも、ペダリングポイントが踝に近付くと、通常のサドル位置~クランク下死点迄の距離は、通常は拇指球~踝~膝関節~大腿部関節に一致するけど、拇指球~踝の距離が土踏まず~踝の距離になるので、若干短くなる訳だ。

となると、クランク下死点~サドル位置までの距離も短くなければならない。

その場合、サドル位置を下げるのが良いのか?クランク長を短くするのが良いのか?が判断の分かれるところ。
小さな力で大きなトルクを得るためには、クランク長は長い方が理想的だけど、サドル~クランク下死点迄の距離が短いのにクランク長が長いと、大腿骨の振れ角が大きくなる。大きくなると、動力が最大限伝わる時のペダリング位置の振れ巾が広くなるので、その分ロスとなる。動力を効率的に伝えるには真下に漕ぐことで、ペダルの振れ巾がクランク長に相当する故に、クランク長を短くする方が合理的であるのも一理ある。

となると、このクランク長の決め方というのも、何がベストか?というのを検証しなければ答えはでない。

その為に、作ったのが西DAHONでクランク長を135、152、170mmと準備している。これまで、135mmを試してみたけど、これでは駆動力不足が顕著で今一。自分の感触としては152mmが悪くないけど、152mmを選ぶと、通常のロードバイクでロードポジションで漕ぐ時には、逆にクランク長が短すぎる感じ。

一般にヒルクライムというと登坂トルクを稼ぐためにロングクランクを選ぶって考え方が罷り通っているけど、ヒルクライムをクランクフォワード的なペダリングで挑むなら、逆に短いクランク長の方が良いのでは?というのが今の感触。

因みに、ツーリングメインのスポルティーフでは峠越えがメイン故に、すべて165mmクランクを用いているけど、同様にヒルクライム前提のロードでも165mm以下のクランクの方が良いかな?的に考えている。

まぁ、ペダリングポイントを足裏の後ろにシフトするなら、クランク長を短くするか、サドルハイトを下げるか?取り敢えず、どっちが効果的か?を検証して次に進めたい。

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