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2018年5月16日 (水)

バンク

街中ライドでは、バンクが深い方が良いか否か?
個人的には、バンクが深い方が安全だと考えている。
基本的に、バンクの深さは、旋回の素早さに比例する。バンクが深い状態は、一気に向きを変えることが出来る。逆に言えば、深いバンクというのは、バンクしている時間が短時間ということ。二輪車が不安定なのは、バンクの深さではない。バンクに併せたトラクションのコントロールの不整合が不安定に繋がる。短時間の深いバンクにおけるバンク角の変化というのは、時間が短いのでトラクションとバンクは不整合状態になりづらい。
つまり、バンクが深くとも、バンク中もバンクに併せたトラクションがコントロールされており、基本的に安定しているのである。
逆に、バンクが浅い状態を長時間維持するような街乗りでは、浅いバンク状態であっても長時間に渡り、その状態が維持されているのは、その状態に応じたトラクションの整合性が保たれにくくなり、それがギクシャク感を生み出し不安定な状態を生み出していく。
街中では、ダラダラした浅いバンクでアクセルコントロールがバンクに連動しない運転というのは、逆に不安定な状態が長く続いているということ。

街乗り的に、安定かつ俊敏な動きというのは、ジムカーナチックな動きである。メリハリのある加速と減速、深いバンクであっても短時間で一気に向きを変えてトラクションを掛けて安定を取り戻すライディングが理想といえる。

このような走り方は、一瞬かもしれないが深いバンクを車体に与えている。

そういう走り方か否か?というのはタイヤのエッジを見れば直ぐに判る。深くとも俊敏な向き変えをしているような乗り方は、タイヤエッジ近辺迄、タイヤ表面は一皮剥けている。

ただ、そう言う風にタイヤ表面がエッジ迄一皮剥けているようなバイクは、街中を見る限り、10台に1台もいない。20台に1台レベルである。

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