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2018年6月27日 (水)

純正装着のタイヤ

単車の純正装着のタイヤ、昔のインチ表示から今のメトリック表示に至る迄、基本的にはタイヤ自体はワイド化し、偏平化している。
メトリック表示になって初期の頃は90偏平、バイアスハイグリップが登場し始めると80偏平、リムのワイド化が進み始めると70偏平、そして、ラジアルタイヤが登場すると60偏平、55偏平と変化している。

ワイド化して高偏平となっていくというのは、広い接地面積が深いバンク角でも大きな抗力が得られる接地角度が保てるということ。つまり、バンクが深くても高いグリップ力が確保出来るということ。また、物理的には、そういう状態を容認する高い剛性の車体を持っているちおうことでもある。

つまり、高偏平ワイドタイヤ装着のモデルというのは、本質的に車体剛性が高く、強力な旋回能力を発揮出来るモデルであるとも言える。

純正装着サイズというのは、その標準的な負荷を受けるに見合った車体の強さを或る程度表しているといっても良いだろう。
単車をカスタマイズして足周りを変更するというのは、90年代後半からは一般的なカスタム手法ではあるが、足周りの変更で時代を大きくスキップするというのは、そういう意味で少々リスクを伴う可能性があるといっても差し支えないだろう。

また、同名のモデルでもタイヤサイズが微妙に変化している事も少なく無いが、微妙な変化というのは、車体の持つキャラクター、潜在能力の変化を暗に示していると考えても差し支えないだろう。

タイヤ一つ見ても、結構、色んな事を考える事が出来るものである。

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