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2018年6月29日 (金)

扱いやすさ

二輪でも出力に対して軽量コンパクトなもの程、パフォーマンスが優れるのは理解出来る。
ただ、軽ければ軽い程良いか?というと、必ずしもそうではないような気もする。
速いか?遅いか?ではなく、安定しているか否か?扱いやすいか否か?というと、軽さよりも重要なのは安定感、安心感、、、これが大事なように思う。

安心感は安定感によってもたらされる。安心感というのは、単車が乗り手に恐さを伝えない事。神経質な挙動を伝えない事である。神経質な挙動というのは、外乱に対する過敏な応答であったり、斑のある操作に対する揺らぎであったり、そういうものである。

ライダーに恐さを伝えない、、、その為に、近年は電子デバイスによる介入等が盛んに為されているけど、ライダーに恐さを伝えない方法は、そういうデバイスに頼るだけが全てではない。もっと、昔ながらの方法で実現する方法があるだろう。行ってみれば、重心を低くする。そして、重心付近に重量物を集中させる。そう言う事である。単車の場合、ライダーが跨った時、股下に重心があるけど、この重心近くに重量物が集中しているかどうか?ということ。それが適っていれば、そういう車両は基本的に扱いやすいものとなる。

単車の場合、モデル種別に寄らず、部品点数自体が多くない。そういう構成の中で重心に重量物が集中しているかどうか?というと、エンジン自体の重量の車体重量に占める割合と言えるし、エンジン自体に大きめのクランクケースが与えられているかどうかに寄る。

大きなクランクケースを持つ、大きなエンジンが低い位置に搭載されている、、、、これが二輪車に安定感を与える要素になりうる訳だ。

勿論、純粋な運動性能だけから見れば、決してプラスにはならないかもしれないが、小さな外乱に挙動が乱されない安定性というのは、それ自体の運動状態も外乱に乱されないということである。運動性能に神経質さが無いということである。乗り手の操作に従順に従う性質である。乗り手の操作が外乱に邪魔されないということでもある。乗り手に不安定な挙動を返さない。乗り手は安心して操作出来る。それが安定性ということ。

そういう面で見れば、我が家で安定度の高いのはCXとBTである。逆に、そうでないのはガンマであったり、場合によってはSVもそうなるかもしれない。

CXでは、全ての挙動が穏やかであり、安心してアクセルを開ける事が出来るし、思い切って寝かせて行く事も出来る。基本が安定して挙動が穏やか故に行える操作である。BTも、そんな傾向である。重量は車格を気にすることなく、しっかり寝かせて振り回しても全く恐さが無い。それは、不安定な挙動を乗り手に伝えないからと言える。

これは、限られた場所での速さには意味がないけど、未知のエリアを初めて走る時には大きな美点になる。

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