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2018年7月11日 (水)

団地の石垣、城壁崩落による住居崩壊

団地と言えば、階段状に宅地が拡がっている。斜面を削って、削った土を隣に盛る、、、そういう形で階段状に作る。階段の段々が宅地一区画ずつの場合、宅地の半分が切り土、半分が盛り土となる。そして、盛り土側が土砂流出防止のための城壁や石垣がある。
これが、団地の基本である。

今回の豪雨で、団地の上流の沢で土石流が発生して住宅を押し流している例が少なくないけど、団地の住宅自体が崩落している被害も多く報告されている。
宅地の崩落は、宅地下の土砂が流出してからの崩落だけど、宅地下の土砂の崩落は、宅地を支える石垣や城壁が崩壊して土砂流出しているのが共通した特徴である。

また、階段状の宅地の盛り土部分といえば、切り土程は押し固められておらず、地盤中の土砂充填密度は低く水分を含みやすいのが特徴である。
一般に、そんな宅地でも住宅をしっかり支えるために鋼管杭打ち等の地盤改良が為されているけど、改良対象の土砂が流れると被害を被るのは当然である。また、鋼管杭打ちしているという触れ込みながら、建て売り住宅等では、規定長さの鋼管が打ち込まれていない手抜き工事は案外少なくないのである。

崩落しない宅地といえば、盛り土の高さは杭打ち鋼管一本分未満の2~3m程度の宅地が理想だけど、そんな宅地は殆ど存在しない。
広島の場合、前記事に紹介したように山の斜度は10~25%となり非常に急勾配となっている。そのため、階段状宅地の半分の盛り土高さといえば、実は10m以上というのは少なく無い。酷いところでは盛り土20mの城壁の上に住宅がそびえる例もあるのだ。

特に、城壁、石垣によって囲まれた盛り土部分で大事なのは、そこに染み込んだ雨水が内部土砂を流出させることなく排水されることだけど、年月が経過すると排水が不十分で雨水を溜め込みやすい状態に為りやすい。そうなると過剰な雨水を含むと、城壁や石垣が水圧に耐えきれず破裂的に崩壊するのである。そうなれば、地盤を作る盛り土が流出し、家屋の崩落を招くのである。
今回の豪雨では、北九州エリアでの被害映像で階段状団地の住宅の敷地崩落による宅地崩壊が見られたけど、そういう被害も有り得る訳だ。

このような宅地における被害防止には、宅地に雨水を浸透させない事。浸透した雨水は迅速に排水させる事が重要と言える。

現実的では無いかも知れないが、階段状宅地に住処を構えるなら、住宅以外の部分をコンクリート施工し、キッチリとした雨水マスを備え、敷地に振った雨水を速やかに排水できるような敷地改良等が有効だと思われる。
ただ、一戸建ての周囲を全てコンクリートで多うのは、ガーデニングの楽しみ等が無くなるから、まぁ、現実的ではないかも知れない。

ただ、近隣の高い盛り土の住宅は、住宅建築から15年で盛り土部分が沈んで住宅が傾くとかの被害も聞く。また、そういう視点で石垣、城壁を見ると、亀裂が入ったりしている例も少なくない。

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