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2018年7月12日 (木)

土石流と石垣崩落による宅地崩壊

これ、似て非なるもの。
土石流というと、斜面の表層崩壊が起点。斜面の表面自体は自然な状態で、自然の山体が崩壊するもの。しかし、宅地を支える石垣崩落というと、基本的には人工的に手が加えられた地形の崩落で、石垣や城壁で囲まれた内側に浸潤した水圧を支えきれずに崩落するパターン。

土石流自体の発生条件というと、山体の自然の形状に大きく支配されるけど、宅地崩壊というと宅地の造成状態に大きく支配されているような気がする。

地形的に災害を回避する場所選びと、それとは別に宅地の造成形態を見て宅地自体の災害耐性を考慮した場所選びが必要ということ。両方を考慮する事が予防保全に有効という気がする。

基本的には、土石流が発生するような雨水を大量に集め流出する水量が多くなるような、急勾配で高い高度、具体的には標高で150m以上の連山系斜面は回避すること。そして、地盤自体が水分を吸いやすく緩い宅地、具体的には、のり面高さが10mを越えるような盛土造成団地を回避する事が大事かもしれない。団地の段々からみて、下の段の住居の二階より高い位置に地面が位置するような団地は、盛土ののり面が崩壊しても可笑しくない。
一見、石垣、城壁で頑丈に囲まれているようでも、自然の力からみたら屁みたいなモノ。

この二点が豪雨時における土砂災害回避の上でのポイントのような気がする。

標高100m程度の単独山体の斜面で、宅地盛土の高さは、精々3m程度以下の造成地というのが良いかも知れない。
今回の災害では、土石流ばかり語られているけど、一昔前は団地の災害耐性は、盛土か切り土か?というのも大きな判断材料だった筈。それも考慮した方が良さそう。

建坪率的に敷地一杯に建て屋が立てられていれば良いのかも知れないが、盛土の宅地に地面が露出したような宅地では、降雨によって浸み込む水分量の影響も少なく無さそう。

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