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2018年7月15日 (日)

Z900RS快走中

毎年、色んなモデルが登場している。そんな中で、カワサキの放ったレトロスポーツ、Z900RSが売上げの面ではブッチギリ、快走中である。
これは、1988年に登場した初代ゼファーのようである。初代ゼファーも80年代末期に登場して、同時期に登場したライバルであるCB-1、バンディッドに対してブッチギリで売上げを伸ばしていたのを思い出す。

現代のZ900RSと30年近く前のゼファーを較べてみると、ライバルに対しての立ち位置は全く正反対だ。当時のゼファーは、純粋にZ400FXと比較して違いは僅かで、当時レベルでも当時のトレンド技術は一切採用せず、伝統の枯れたメカニズムで構成しており、ライバルは当時のトレンド技術をしっかり採用したモデルであった筈。
一方で、現代のZ900RSは、メカニズム的なトレンドは最新のモデルのそれであり、ゼファーが気付いたヒットの定義となるような構成はデザイン以外に全く存在しないのである。
興味深いのは、ゼファーやZ900RS以外のヒットモデルを挙げてみると、GPZ400Rがトレンドの入れ替わりが激しい80年代レプリカ時代においても長きに渡ってベストセラーモデルだったのだが、カワサキのモデルは時代の要請を掴むのが実に巧みなのかもしれない。

今回のZ900RSは、デザイン以外は完全に現代のトレンド技術の上に構成されているけど、デザインは誰が何処から見てもカワサキである。
この作り方、ネーミングであるレトロスポーツの通りに解釈すると、バブル期に流行った四輪のパイクカー(Be-1、パオ、フィガロ)のようにも見えるけど、実は、デザインでは一目見たらブランドが判るスーパーカー(フェラーリ、ランボルギーニ)のようにも見える。
色んな理由があるかもしれないが、個人的には、一目見たら判る佇まいがヒット最大の理由かもしれない。ティアドロップタンク+Z2テール、、、それにDOHC並列四気筒、、、、これはZ1/Z2が生みだしたカワサキデザイン、、、、このパターンは、エンブレムが無くてもカワサキをイメージさせるもの。カワサキというブランドアイデンティティの確立というのが、最大の理由なのかもしれない。
他のメーカーがDOHC4気筒を作っても今一なのは、ハーレー以外がVツインアメリカンを作っても今一というのと同じなのかもしれない。
振り返ってみると、、、カワサキはDOHC4気筒モデル以外は、実はパッとしていない。しかし、DOHC4気筒モデルに関しては、失敗作を探すのが難しい。敢えて言えばGPXシリーズくらいか?
カワサキ=DOHC4気筒、これに人気のZ1/Z2デザイン、、、、考えてみれば売れない理由を探す方が難しいように思う。

逆に言えば、他のメーカーは、メーカー自体のブランドアイコンが未だ確立されていないように思う。

個人的にも、何だかんだ言って、気になるモデルの一つだし、チョット乗ってみたいという気持ちがあるのは事実。

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