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2018年8月24日 (金)

押し掛け

バッテリーが弱った時の始動手段では、この方法は一般的な方法。
しかし、この概念が通用するのは、20世紀以前のモデル限定かもしれない。
具体的には、2000年代から急速に普及したインジェクションを搭載するモデルでは、押し掛けというのは禁じ手かもしれない。

インジェクション車では、燃圧を掛けるポンプを駆動するのに十分なバッテリー電圧は必須条件である。それ故に、如何にクランキング出来たとしてもインジェクションを動かすための電圧が確保出来ていなければ、エンジンは始動する筈もない。

原付等の小排気量モデルでは、キックによるクランキングで、インジェクションを動かす事が可能なモデルもあるようだけど、排気量が大きいモデルでは、やはり不可能っぽい。

まぁ、セルによるクランキングが不可能なだけで、他の電気部品が稼働出来る等のバッテリー電圧が或る程度残っているという条件なら、押し掛けは可能だろう。

ただ、エンジンが始動するかどうか?というのは、バッテリー残量でエンジンを始動させるかどうか?のインターロック設定次第だろう。ECUへの電源供給の判断がどうあんっているか?エンジンのクランキング回転数が点火判断に取り込まれている場合もあるそうだ。この辺の設定は、各車各様であり、一概に、押し掛け不可能とか、可能とは言いきれないみたい。

因みに、大排気量スポーツ車では、バックトルクリミッターというスリッパークラッチが用いられているモデルがあるけど、こういう車両の場合、インジェクションかどうか以前に、タイヤの駆動でエンジンを回す事は難しいのだそうで、押し掛けはNGということ。

今のバイク市場を支えている50代以上の世代の昔の常識が少しずつ通用し辛い時代になっている感じ。

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