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2018年8月25日 (土)

単車のフレーム

最近は、スーパースポーツ以外のフレーム材としてはスチール材が選ばれる場合が多いようだ。まぁ、スチールにも、アルミにも、良し悪しがある。スチールだからダメと言う事もない。
どの程度の剛性を求めるか?ということで、想定をクリア出来るのであればスチールで十分ということにもなる。発熱量の大きなエンジンを囲むような構成では、放熱面から敢えてスチールを選ぶ場合もあるだろう。
ただ、フレームの一部とも言えるスイングアームについては、アルミがベストという気がする。スチールのメリットといえば、安価という事くらいしか思い付かない。
スイングアームに求められるのは、何と言っても作動性である。作動性といえば、軽さ、剛性といった部分。バネ下の重量というのは軽ければ軽い程良い。その一点だけでもスチール材よりもアルミ材のスイングアームの方が良いだろう。実際に持ち較べると重さの差は歴然である。
また、スイングアーム自体は、可動部品であり、可動部がスムーズに動くというのは、構成部位が強固で高剛性というのが求められるもの。そういう意味でも、大きな断面構造を持つアルミ材というのが理想的だろう。また、スイングアームをフレームと接続するピポット部の構造も結構重要と言える。
昔、RZ250Rが登場した時、初期の29L型では、フレームピポット部はピポットカラーを小さなガゼットで上下から支える構造だったけど、半年もしない内に、ピポットカラーを大きな補強プレートで支える構造に変更されたりしていたけど、ハイグリップタイヤに作動性の良い足周りという構成では、頑丈なピポットというのは結構大事だったりする。

今時の単車のシャーシを見渡すと、スチールフレーム車が結構多いかったりする。それは別に良いけど、なんだかなぁ、、、って思うのは、ソコソコ排気量の大きなモデルでも平気にスチールスイングアームに、それで支えられる?と思えるようなピポット部のモデルも少なく無い。

まぁ、スチールスイングアームだからダメという訳ではないけど、趣味の乗り物、嗜好品として選ぶ上では、その辺のマテリアルも、或る程度拘れる仕様であったり、或いは、構造もそれなりの構造であったりする方が、その機能が実用に絶対ではないかもしれないが、有り難い気がする。

個人的に、国産車の中で、個性的で唯一無二とも思えるのがSV400/初代650のアルミトラスフレーム+アルミスイングアームのシャーシ。アルミトラス材なんてフレームは、思い付く限り、他にはTL1000くらいしか思い付かない。

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