大型二輪の質
昔の試験場での限定解除時代と今の教習所時代、ライダーの質が変わったか?といえば、間違いなく変わったといえる。
試験の取得合否基準は同じであったとしても合否判断する人の立場の違いは、公的な身分か?民間企業の従業員か?の違いだろう。営利団体の職員の場合、合格者を出さないと生徒が集まらないので、生徒を循環させなければならない大前提があるので、その評判となる合格者実績を積み上げる必要性というのが存在するけど、公的な立場では、それは無い。
ということで、合否判断の採点について言えば、公的な立場での採点の方がシビアになるのは当然といえば当然。
試験場での限定解除といえば、乗れるか否か?での判定ではなく、乗りこなしているか否か?が判定されていたように思う。
しかし、教習所での卒業検定といえば、乗れるか否か?での判定。
この部分の差が結構大きいような気がする。
また、重量車に慣れていない受験者の扱う大型二輪車自体が扱いやすい存在なっているのも影響しているだろう。大昔は、Z750FX、GS750、CB750Fourといったモデルでリッターバイクのスケールダウンモデルで大きく重い車両が多かったけど、近年はゼファー750、CB750Fといった小型軽量のナナハン、昨今ではNC750という更に扱いやすいバイクとなり、昔の中型車並の車体というのも取得難度の差を生んでいるような印象である。
実際、80年代以前の大型車乗りと、現代の大型車乗りを比較すると、市街地でスピードを出している率は今の方が高いけど、普通に走っている時の余力度というか慣れ具合は圧倒的に昔の方が熟練度が高い印象である。
やはり、教習所で取得可能というのは反対しないけど、もう少し難度を上げるべきか、或いは、取得に必要な教習時間を増やすべきのような気もする。
まぁ、将来的には、合否判定をAI辺りが機械的に行うような、そんな時代がくるかもしれない。そうすれば、地域的な違い等も無くなるし、その方が良いような気もする。
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