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2018年9月14日 (金)

バイクブーム世代がシニアに

日本で単車が若者の間に爆発的に売れたのは、1970年代から1980年代に掛けての20年。1975年からのオートバイブーム、1983年頃からのレプリカブームだろう。1975年頃の二十歳といえば、今から45年前だから65歳、レプリカ最終期と言えば1990年、その頃の二十歳と言えば30年前だから50歳だ。つまり、バイクブームを盛り上げた世代といえば、今は50歳以上のシニア世代ということになる。
シニア世代といえば、昨今の大型輸入二輪車ブーム、大型二輪免許教習開始後の大型二輪車ブームの中心世代であり、バブル以降の不景気な二輪業界を支えてきた世代でもある。

そんな世代も、もうすぐ免許自主返納が議論される年代に突入する。
それに先だって、二輪用品販売店のナップスさんがシニアライダーの二輪車への意識調査を行ったとのこと。その意識調査によると、二輪の運転には一定の自信を持っている人が多いけど、多くは運転の技量は低下したとの自覚。そして、二輪に乗る頻度は、減少傾向が強くなり、その理由は、体力、視力の低下、運転技量に自信が無くなったとの事。但し、殆どが免許の自主返納を考えていないとの分析結果だそうだ。

コレ系の調査は、最近は数多く見られるし、昨今の二輪車の事故増加は、シニア世代が多いとの報道で、その分析には、シニア世代の体力の低下云々が言われて久しい。

ただ、これって事故分析として正しいか?と言えば、少し違うのでは?というのが個人的な感想である。

そもそも、50代では高齢化に伴う体力の低下が事故原因に繋がっているか?というと、それ自体が怪しい。50代という加齢が、ホントに体力を奪っているのか?というと、それ自体が受け入れがたい話である。
また、事故を起こす年齢層が高いという話しだけど、そもそも二輪車の新規購入年齢が50代以上となっており、逆に言えば、オッサンしか乗っていないので、事故を起こす人もオッサンに過ぎないだけである。事故年齢が10年前は40代だったとしても、その時の単車オーナーの平均年齢が40代であり、単純に単車オーナーの平均年齢と事故者年齢が一致しているだけに過ぎないのである。
そもそも、50代で体力が無くなっているというのもおかしな話で、50代でというよりも、20代から50代に掛けて、弛んだ生活でメタボになって体力を失ったのが体力低下と考える方が道理に適っているし、単車の技量や操作なんてものは、乗る頻度に比例する訳で、それまで乗っていなかった連中が、月一レベルで乗って技量もクソも無いと言える。

少なくとも50代、60代レベルでの事故の多さというのは、乗る距離の激減によって鈍った感覚、弛んだ生活による筋力不足、脂肪過多が原因と考えた方が良いように思う。

まぁ、それでも確実に加齢は進む。加齢が進んで体力が失われるというのは、もう少し先だろう。ただ、その時には、真剣に免許自主返納について議論をすべきなのは間違い無い。

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