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2018年9月15日 (土)

次世代空冷エンジン

排ガス規制が厳しくなって、空冷エンジン車が消滅していく。ゼファーシリーズ、SR、セロー、ドラッグスターシリーズ等々が生産終了したメジャーモデル。
その一方で、厳しい排ガス規制を乗り越えてリリースされているモデルもある。
重量車だとCB1100シリーズがそうだ。最近ならセローも該当する。近々SRも再デビューするだろう。
空冷エンジン車でも、インジェクションを採用して、その他の工夫を施す事で排ガス規制を乗り越える事が可能なようだ。
さすがにキャブレター車が生き残る事は不可能だろうけど、インジェクション+キャニスター等で復活は可能ということ。

80年代後半以降、ラインナップされているモデルの殆どが水冷車。それ以降の空冷車は?といえば、殆どが80年代前半以前に開発されたエンジンであり、空冷、水冷以前に設計年次の古さによる制約の方が、排ガス対策を難しくしていたのかもしれない。
現代の技術、思想で、新たに生み出すことが出来れば、仮に空冷車であっても過度な高性能を求めない限りは、現代の排ガス規制を乗り越える事が可能ということなのだろう。

空冷エンジンと言えば、シリンダーに刻まれる深いフィンによる造型、それから前方をラジエターで隠されないエンジンのシリンダーヘッドからエキパイが出てくる部分のメカニカルな美しさがチャームポイント。そして、シリンダーヘッドのデザイン、フィンのデザインを含め、モデルシリーズ毎にエンジンの表情があるのも美点。水冷車の多くはエンジンの造型に大きな違いが無い。そこでモデルキャラクターに個性を得にくい様に思える。

ツインカムならカワサキのZ系のヘッドデザイン、シングルカムならヤマハSR、XVのようなシンプルなヘッドデザインは一種の造形美を作っているように見える。エンジン造型の個性を楽しむという意味では空冷エンジンは魅力的な存在である。

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