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2018年10月 8日 (月)

ジャパニーズアメリカン

現代のアメリカンモデルといえば、ハーレーレプリカといって過言ではない。横置きのVツインエンジンを低く長い車体に搭載するというのが定番。

しかし、1970年代後半の第一次アメリカンブームでのアメリカンは全く異なるスタイルである。
大ヒットしたのは、中型ではバーチカルツインのZ400をベースに、太いタイヤを履かせたリア16インチホイール、プルバックハンドル、段付きシート、ティアドロップタンク、フォワードステップという構成。大型では、やはりバーチカルツインのXS650SPだ。こちらもバーチカルツインで車体構成はZ400LTDと同じで16インチホイール、プルバックハンドル、段付きシートにティアドロップタンクという構成である。
バーチカルツイン以外で人気だったのは、GL400/500カスタムだろう。

一方で不人気アメリカンといえば、パラツインでもエンジンが前に傾いたタイプは人気が今一だったように思う。重量車では、ジャパニーズスタンダードといえる並列四気筒車ベースのアメリカンも少なく無かった。Z750LTD、CB750カスタム、GS750GL辺りだ。

第一次アメリカンブームという程はアメリカンが人気だった訳ではない。当時、初の横置きVツインのアメリカンということでXV750SPも登場したけど、注目度はそれ程盛り上がらなかったように思う。

アメリカンといえば、今やハーレーレプリカしか存在しないけど、70年代の人気だったアメリカンスタイルも悪くないように思う。

今なら、W800辺りをベースにアメリカンを作れば、一寸変わった存在で格好良くなるようにも思う。

先の記事で、四気筒ミドルクラスが少ないことを紹介したけど、並列エンジン搭載のアメリカンモデルも昔に較べると少数派。

多様性の現代故に、画一的なラインナップが二輪市場が盛り上がらない一つの原因のような気もするところ。

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