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2018年10月 8日 (月)

4気筒人気

80年代迄、単車人気、特にミドルクラス人気といえば並列四気筒が全体的な存在だった。
CB400Four亡き後、CB400T/Nの時代、如何に高性能とは言え四気筒のヨンフォアを望む声が高く、その声にいち早く答えて登場したのが、フラッグシップのZ750FXのイメージを強く引き継ぎ、クラス初のDOHC4気筒を搭載したZ400FXだ。
Z400FXの人気はブッ千切りで、各社が400ccマルチを登場させていく。XJ400が登場すれば人気はそれに移り、ホンダ以外の各社が400ccマルチを登場させた後の1982年にCBX400Fが登場する。
その後、このクラスではV4等も登場したが人気の中心はインラインフォー、四気筒エンジンだ。

250ccクラスでは最初の四気筒としてはGS250FWが登場するが、VツインのVT250F人気には及ばない。このクラスでマルチエンジンが人気を獲得したのは、1985年に登場したFZ250を発展させた1987年のFZR250である。これ以降、カウル付き250ccレプリカが人気の中心となっていく。

大型車だけでなく、中小排気量も4気筒マルチエンジンが人気の中心だったのである。

しかし、、、現代を見ると、必ずしも4気筒エンジンが人気獲得に必要とは限らないのかも知れない。ただ、販売台数の絶対量を見ると、当時と較べると見る影もない。もしかしたら、ユーザーが望む四気筒モデルが存在していないからなのかもしれない。

よくよく見れば、90年代、00年代の人気モデルを見れば、400ccクラスではCB400SFがベストセラーである。

現代において、400cc、250ccクラスにおいて四気筒モデルは絶滅危惧腫、、、もしかしたら、これが中小排気量で出荷台数が伸び悩む一つの原因なのかもしれない。

最近、街中で中小排気量のマルチエンジンの咆吼音が聞こえると、思わず振り向いてしまう。音的には、やはり吼えるような排気音、、、悪くない。

自身はツイン好きではあるけど、少なくともパラツインよりマルチの方が良い音のような気もする。

重量車では音に拘ったZ900RSが人気だという。もしかしたら、現代版でZ400FXのようなモデルを登場させるとヒットするかもしれないし、現代版バリオスを登場させるとヒットするかもしれない。

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