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2018年11月26日 (月)

イタリアンデザイン、その2

以前もイタリアンデザインについての記事をアップした。先日、ランボルギーニウラカン誕生の特集をディスカバリーチャンネルで放送していたけど、イタリアの二輪、四輪のメーカーは、或る地方に集中しているそうだ。ランボルギーニ、フェラーリ、ドゥカティ、、、、多くのメーカーが集中しているとのこと。

イタリア製デザインといえば、車や単車等の工業製品に限らない。家具、建築から工芸品に至るまで、デザインは独特の世界観を構築している。

ディーテールも特徴的だけど、ディテールでイメージを演出している訳ではない。全体の構成においてディテールが不可欠な存在感を放っているのだろう。ただ、ディテールが細部を思い出せないのは、ディテールのコンセプトが全体と完全に一致しているからなのかもしれない。日本製品では、ディテールの特徴が印象過ぎる製品が多いけど、それはディテールが全体の中で異彩を放って目立っているとも言える。
デザインの纏まりという面では、イタリアンデザインはディテールから全体に至るまで完璧に統一されているのが特徴のように思える。

イタリアンデザインというとカラーリングが特徴的という印象を持ちかねないが、実際は、単色、特にソリッドカラーであってもデザインが豊かな表現力を持っているように思う。デザインや光の陰影を強調しなくても、デザインが視覚に飛び込んでくるのである。カラーリングに頼らない造形手法というのは、なかなか真似の出来るデザインではない。
日本製デザインでは、エアスクープといえば、面にそれを取り付けるだけ的だけど、イタリアンデザインでは、面と面の抑揚の中にエアスクープ機能を与えるような構成であり、機能を持った細部を取り付けるという考え方ではなく、全体の流れの中に機能を折り込ませるような考え方に見える。

また、デザインの特徴も単なるトレンドで角張ったデザインであるとか、有機的なデザインという括りではない。角張ったモデルも、有機的なモデルも、どっちも新しさと機能を感じさせるように為っている。日本製のように、時代に応じてデザイントレンドが一方向に纏まってしまうような事は無い。ランボルギーニのステルス戦闘機のような平面的なデザインもあれば、フェラーリのような有機的なデザインもある。そして、どっちも現代の先進的なデザインとして格好良く見えてしまうのである。

理想は、純粋なイタリア産が一番だけど、コンポーネントに他国の製品を用いたモノも、イタリアンデザインが施されれば、それはそれでコンポーネントの由来よりもイタリアンブランドとしての趣向が強く表現されている。それほど、イタリアンデザインというのはインパクトが強い。
ランボルギーニといえばアヴェンタドールだろうけど、アウディR8と共用するガヤルド、ウラカンも立派にランボルギーニとなっている。
また、イタリアンデザインといえば高額製品に限らず、廉価なものでも個性を発揮している。古くはX1/9、今ならフィアット500辺りもそうだ。カジバのバイクも然りである。今、ベルガルタヤマハに乗ってるけど究極最後の目標はモトグッツィだし、、、

個人的には、デザインはイタリアンブランドが最強だと思う。

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