パニックブレーキ
二輪車でパニックブレーキというと、握りゴケという状態に陥るような印象。
ただ、単車に乗り始めて37年が経過して、これまでの経験でパニックブレーキを掛けた事が一度でもあるか?というと、記憶の限りでは一度もない。
フロントをロックさせたリリースさせたりという急制動はどうか?というと、これは二回程自覚しているけど、パニックにはなっていない。急制動しながらロックさせながらも、ロックをリリースして車速を確実に殺すという意識の下での操作だ。
ウェット路面でのパニックブレーキのロックというと、即転倒というのは想像できるけど、ウェット路面ではどうか?というと、そもそも、
雨天時と言えば、前後制動比で後輪側の配分を増やし、前輪の制動力が失われる分、急制動が必要な状況に陥らないような穏やかな運転を心掛けるということで、実際には、パニックブレーキどころか、急制動が強いられるような状況さえ未経験である。
一度、比較的低速で走行中に、道路横の斜面からドラム缶が転げ落ちて目の前に突然現れた事があるけど、この時は、通常の制動操作では間に合わないという判断で、リアブレーキを踏んでロックさせると同時に車体を横向きにして急制動を行った事があるけど、この一度きりである。これは、ブレーキ操作というモノではないとは思う。単なる危険回避の一つだ。
これで思うのは、何処まで掛けたらロックするか?を知る事。そして、その状態の直前迄意識的に操作する、出来る事が重要ということ。そして、そういう状況は、どんな走り方をしたら陥るか?を知る事。逆に言えば、パニックブレーキが強いられないような走り方、危険予知こそが重要ということである。
パニックブレーキによる危険を回避するためにデバイスを進歩させるのも一つの手だけど、パニックブレーキが強いられるようなリスクを含む日常運転行為に気付く事の方が大事。そして、パニックブレーキというパニック状態に手前の制御出来る範囲を極力広く確保する事が大事。個人的には、リスクを避ける能力と、パニックにならない状況を広げる事が大事だと考えている。
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