車幅
最近、5ナンバーを死守する車が少ない。
新しく出るカローラも3ナンバーサイズとなる。5ナンバーサイズというと幅は1700mm未満ということで、1695mmっていう車幅のものが多いけど、このサイズを守るのはリッターカーと言われていたクラス。デミオ、ヴィッツ、マーチくらす。この上も多くが3ナンバーにシフト。3ナンバーといっても昔のように1720mmとかのモール厚さ分で3ナンバーというのではなく、ガッツリ3ナンバーである。
殆ど1800mm前後が普通。2Lオーバーをメインとするクラスとなると1850mm級である。
因みに、日本の道路幅は全国平均で5.9mという幅。この数値、広いように見えるけど、現実には日本の車道の84%は3.7mとなる。離合するとなると幾何学計算的限界値は1.85mということ。現実には、片側10cmずつ、離合車間で10cmを確保すると30cmを失う。その条件で車幅は1.7m、つまり5ナンバーということ。
考えてみると5ナンバー制限幅というのは、日本の道路事情にマッチしているのである。
殆どの車が3ナンバーとなると、国内84%の道路において離合不可能となる状況に遭遇するということ。
因みに、5ナンバー迄が安い税金という当初の区分け、何時出来たか?というと、1950年頃。この頃の車の幅は1400mm弱だったのだが、1700mmを限界値として設定したのは、当時の住宅接道義務が4mという建築基準法に準拠して計算された数値。この4mというのは現代も生きている法律。現在、道幅を4mに!という目論見は未だに達成されず、現実は3.5m級の道路も多く残っているのだ。そんな道路事情には5ナンバー幅というのは非常に合理的な数値なのである。それ故に、5ナンバー枠というのは、本来なら道路利用者が守るべき数値ともいえるのだ。
ただ、そんな経緯を知っている奴は皆無だろう。税金一緒なら幅広い方がゆとりがあってお得!という人の方が多いのが今の社会。今の市場。
大抵、大きな車幅の車に乗っている奴ほど、車両感覚が無い奴が多い。離合中に寄せきれないのは大きな車、、、、こんな車が増えると、離合のトラブルが増えたり、そんな事になる訳だ。
時期的に新型車の登場が目を惹くけど、やはり買う車、車幅には拘りを持ちたい。5ナンバーは守りたい。ダメでも、最大でも1720mm迄だな。離合とか車庫入れの際は、壁際で2cmくらい迄は寄せるので、僅かな寸法差も重要だ。
この度、新型マツダ『3』を見て、現行アクセラ、、、も少し考えたけど、幅広すぎ、、、、5ナンバーサイズのモデルに拘りたい。
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