2016年頃迄のアクションカメラというと、スポーツ撮影に特化した動画撮影装置だけど、多くがループ撮影に対応せず、USB給電で自動撮影開始というモードを持っていなかったのでドライブレコーダーの代用には不向きだったけど、近年のモデルは殆どがループ撮影に対応し、USB給電開始で撮影開始というモードを備えているので十分にドライブレコーダーとして使うことが可能である。
また、本来のスポーツ撮影用の防水ケースが付属しているので、二輪車用のドライブレコーダーとしても活用可能となっている。
4K解像度のモデルでも最近なら3000円台から選ぶことが出来るので、こういうのをドラレコとして使うというのもアリである。
給電連動でループ撮影が出来るのなら、殆どドライブレコーダーと同じである。ドライブレコーダーのみという訳ではないけど、ドライブレコーダーとの違いといえば、GPS測位の有無、振動衝撃センサーの有無くらい。勿論、アクションカメラでも、そういう機能を有するモデルもあるだろう。実際、ドライブレコーダーとして使う場合、GPSや衝撃センサーは必ずしも必需機能とは言えないので、アクションカメラでも十分使えると言えば使える。下手なドライブレコーダーを買うくらいなら、ダメもとでアクションカメラを利用するのは選択として悪くない。少なくとも、四輪で利用するなら何の問題も無い。繰り返しになるけど、給電連動でループ撮影出来る機種限定の話だ。
ただ、二輪車に使う場合、アクションカメラの利用がベストか?というと、個人的には判断としては少し考えるところがある。二輪車というと車体自体が元々コンパクト。そして設置場所というのは限定的。二輪車でアクションカメラを使うのであれば、個人的には前方視界をライダー目線で撮影する場合に限る。
そして、ライダー目線で走行映像を撮影する必要を感じない自分からすれば、アクションカメラを二輪のドラレコとして使うというのは、微妙に選択から外れてしまう。
他の記事にも書いたけど、自身が二輪車で撮影機材を装備するのは、万が一の事故、事件に巻き込まれた時の証拠映像の確保が目的。つまり、後方撮影するのが目的なのである。
後方撮影する場合、自転車の場合は、後方からの幅寄せ、進路妨害を撮影するのが目的だから車体全部から右斜め後を撮影する様に配置。単車の場合は、単車の存在を軽視して異常接近する背後の車両を撮影するために、車体後端部に配置する。
この場合、設置場所のスペースが大きな問題となる。
自転車の場合、設置場所はハンドルのバーエンド部。ドロップハンドルの下ハン位置のバーに平行に設置。転倒時の破損を考えると、ドロップハンドルの下ハン位置の空間に設置するので横幅の広いボディはNGである。ハンドルバーの幅程度の細身の筐体のロガーが必要である。
単車の場合はどうか?といえば、車体後端部に設置。設置したものが日常の使い勝手を阻害しないとなると、車体に添わせて極力コンパクトに配置するのが必要。タンデムバーあたりから出っ張った形で取り付けるのは如何にもで格好悪い。ウインカーステーに取り付けて車体に添わせるだけとか、タンデムバーに沿わせた形で極力コンパクトに設置するというのが理想。
となると、給電連動でループ撮影開始という機能に加えて、筐体自体が進行方向で幅の狭い形状であることが望まれるのである。形状的には、CATEYE辺りのLEDヘッドライトのような形状が理想。横幅は3cm程度が理想。大きくても5cmは大きすぎる。高さ的には2cm~最大で5cmくらい。マウントを加えても+2cmが限界。ただ、奥行きというか長さ方向はソコソコOKという形。つまり、砲弾型のフラッシュライト的な形状が望ましいということになる。
この点で多くのアクションカメラは後方撮影用ドライブレコーダーとしては形状が理想から外れてしまうのである。多くのアクションカメラは、横幅が6cm以上、高さが4cm程度、厚みが2cm程度という形状。非常にコンパクトではあるけど、防水ケースを取り付けてマウントを加えると、横幅が名刺サイズに近い大きさとなる。
こういう形状だと少なくとも自転車のバーエンド部には搭載し辛い。単車の場合も前方撮影用にハンドル周り、メーター周りにマウントするなら問題無いけど、車体後端のテールカウル近辺、リアウインカー近辺にマウントするには大きさ的、形状的にスマートさに欠けて、周りから見て如何にもカメラを搭載している的に見えてしまう。それはチョット避けたいところ。
まぁ、後方撮影ではなく本来的に前方の乗り手目線の映像を撮影するならば、この給電連動でループ撮影が開始するモデルであれば悪くない選択だろう。
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