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2019年1月17日 (木)

動画撮影機材の変遷

最近はドライブレコーダーが普及している。その機能を包有する形で流通しているのが最新のアクションカメラ。アクションカメラが主流だけど、アクションカメラと呼ばれるモノが普及し始めたのは2014年以降、ドライブレコーダーの機能を包有した形の製品になったのが2016年以降登場の製品だろう。
アクションカメラというと、防水機能を持ち内蔵リチウム電池駆動が基本構成。現行世代品は、これに外部給電でループ撮影を自動起動という機能が備わっている。
いってみれば、単車用のドライブレコーダーが現行アクションカメラに相当するような仕様だ。
アクションカメラ以前というと、2010年以降に普及し始めた機材が外部給電でループ撮影、自動起動というドライブレコーダーだ。ドライブレコーダー以前というと2003年頃登場の乾電池駆動のムービーカメラである。これは本格的なデジタルビデオカメラとは異なる低画素の動画を撮影する低価格機材で、手軽な動画撮影を安価に行えると言うことでヒットした製品である。
ムービーカメラは2003年頃登場し、2010年頃迄グレードアップした製品がリリースされていたが、ムービーカメラが二輪、四輪の車載映像撮影用に使われいるのが主で、ドライブレコーダーの登場と共に市場からフェードアウトしている。
ムービーカメラが注目を浴びたのは、何と言っても2003年登場のIO-DATA製のAVMC211という機種だろう。ムービーカメラとしては全世代で最もコンパクトな機種の一つ。単三乾電池2本駆動で軽量コンパクト。単車での撮影には持ってこいの機材である。事実、IO-DATAの当時のサイトではバイクライフに楽しみを拡げるという特集が組まれていた。
また、ネットで見つける事が出来た車載動画の多くがAVMC211の登場が発端となっている。ムービーカメラは、その後機能を増やしたが、形状が車載に不適な形状となったり、大型化することで魅力が乏しくなり、結果的にAVMC211から始まったMotionPixシリーズを上回る製品は登場しなかったように思う。

自身も2004~2010年に掛けて、AVMC211、縦型のHSC-S1、横型コンパクトなVS-FUN、赤外線での暗視撮影が可能なVS-FUN IR、CCD素子を使ったGroovy EMDC110といった機種を調達したけど、結果的に一番良かったのは最もコンパクトなAVMC211である。他の機種は安価に調達したけど今一というのが結論である。敢えていえば、走行動画を撮影する時にCMOS機では不可避だった画像の歪みが発生しないCCD機であるGroovy EMDC110/EXEMODE DZ301という機種だ。これはCCD機だけど難点はフレームレートが15fpsと低く、単三乾電池4本駆動でサイズが非常に大きく重たいということ。単車では使いづらく、四輪向けという事。

当時、ムービーカメラではCMOS機とCCD機ではCCD機の方が歪みが少なく暗所が撮影出来るということで、ドライブレコーダー世代に移行して調達したのが三ツ葉商事のEMDV DR.9という機種。最低照度0.01Luxから撮影可能ということで暗所に強いのが触れ込みの機種だ。当時の他のドラレコの多くはCMOS機で暗所での撮影映像には大きな差があったことを覚えている。当時のドライブレコーダーはループ撮影で連続録画というのがスタンダードにはなっていない時代。フレームレートも30fpsに満たないモノが少なく無い時代だ。
ただ、ドライブレコーダーは2012年頃から急激に進化して、連続録画、自動起動が標準となり高解像度化、高感度化が進み、GPS連動、前後カメラと多機能化して現在に至っている。
DR.9を暫く使った後に、寿命を迎えた頃に選んだのが夜間撮影もそこそこ可能なCANSONICのCDV-280という機種。なお、後方撮影では天井にコンパクトに装着可能な薄型なドラレコということで、KEIYOエンジニアリングのAN-R001、AN-R012という機種。その後、CDV-280が不調になったということで、今は機能的に既に完成されているという判断で、国内メーカーの廉価機種でユピテルのDRY-FH23という機種に落ち着いている。
ドライブレコーダー自体は、世間の注目が集まる前の2010年頃から利用しており2015年以降は、前後に設置して今に至っている。最近は前後ツインカメラとか360°カメラの機種もあるようだけど、安価な機種を二台装着する方が価格と信頼性の面で良いという判断である。2017年以降はドライブレコーダーというと、多くの車が装着しており、一般化した装備になっている。

ドライブレコーダーの機能の進化に併せて、その機能を従来のムービーカメラに移植した上で、駆動電源のリチウム電池化による筐体の小型化、防水化を加えたのがアクションカメラで、2014年頃から登場。これは動画投稿サイトへの投稿動画を撮影するために多く使われており、二輪車(自転車、単車)や屋外スポーツに多く利用されている。このアクションカメラをベースに単車用のドライブレコーダーも登場している。単車用ドラレコといえば2010年頃から登場しているけど、小型化、低価格化が進んで普及し始めたのは、アクションカメラが自動起動ループ録画機能を一般化し低価格が進んだ2017年頃からだろう。単車用ドラレコとしては2010年にKYBから、2013年にユピテルのBDR-1という機種が登場したけど、いずれも高価で普及には至っていない。2017年にはバイク用ドラレコとしては2万円弱のDAYTONAのDDR-S100が登場したが、四輪用に較べると未だに高価で本格的な普及とはなっていないのが現状。バイク用のドラレコなら安価なアクションカメラを利用すれば数千円で可能なので、こちらの方が普及しているのが現状だろう。

動画撮影用の機材は、これまでムービーカメラ、アクションカメラ、四輪用ドラレコ、二輪用ドラレコとあるけど、基本は同じモノ。現在は多機能化と小型化が進んでおり、市販されているものであれば、どんな用途にも使える状況だ。

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