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2019年3月28日 (木)

フォルダ共有

同じOS間だと簡単だけど、異なる世代のOS間でフォルダ共有しようとすると、いろいろと問題が発生する。色んなパターンがある。

家でPCをLAN接続して、PCのドライブ、フォルダを共有する。PCのOSは、Windows2000、WindowsXp、WindowsVista、Windows7、Windows10とある。殆ど全世代である。
共有で苦労しないのは世代毎のグループ。例えば、Win2KとXpだけなら特に設定は不要である。まぁ、内部リビジョンが5.0と5.1だから基本は同じ。
同様にVistaとWindows7も同じだ。内部リビジョンが6.0と6.1だから。
そこにWindows10が入ってくると、なかなか難しい。

Windows10のフォルダ共有設定しても、デフォルトではWin2Kマシンからアクセスは出来ない。ネットワーク上ではWindows10マシンが見えていても、アイコンクリックして帰ってくるメッセージは『ネットワークパスが見えません。』となる。また、Windows10マシンからWin2Kマシンにアクセスしようとすると、ユーザー、パスワードが求められて接続が果たせない。
まずは、Windows10マシンにWin2K/Xpマシンからアクセスするには、Windows10マシンの設定変更が必要。

『コントロールパネル→プログラムと機能→Windowsの機能の有効化または無効化』でWindowsの機能ダイヤログを開く。そこで『SMB1.0/CIFSファイル共有のサポート』にチェックを入れれば良いそうだ。

先ずは、Win2K世代とVista世代でフォルダ共有を行うために必要な要素は三つ。
1.ワークグループ名を統一
 Vista世代以降はホームグループがあるけどワークグループで管理。Win2K/Xp/Vista/Win7ではマイコンピュータアイコンを右クリックでプロパティダイヤログのコンピュータ名で変更する。
2.共有オプションを有効にする

 Win7では、『コントロールパネル→表示方法のカテゴリ→ホームグループと共有に関するオプションの選択→共有の詳細設定の変更』。ここで『ホームグループ設定の変更』画面が表示されたら『ホームグループへの参加を終了する』をクリックする。
その後は、
・『ネットワーク探索』で『ネットワーク探索を有効にする』をクリック
・『ファイルとプリンターの共有』で『ファイルとプリンターの共有を有効にする』をクリック
・『パブリックフォルダーの共有』で『共有を有効にしてネットワークアクセスがある場合はパブリックフォルダー無いのファイルを読み書きできるようにする』をクリック
・『パスワード保護共有』で『パスワード保護の共有を無効にする』をクリック
・『ファイル共有の接続』で『40ビット暗号化または56ビット暗号化を使用するデバイスのためのファイル共有を有効にする』をクリック
以上でOKボタンをクリック。

 Vistaでは、『コントロールパネル→ファイルの共有の設定→共有の探索』をクリック。その後は、
・『ネットワーク探索』で『ネットワーク探索を有効にする』をクリック
・『ファイル共有』で『ファイル共有を有効にする』をクリック
・『パブリックフォルダー共有』で『共有を有効にしてネットワークアクセスがある場合はファイルを開くことができるようにする』または『共有を有効にしてネットワークアクセスがある場合はファイルを開く、変更する、作成することができるようにする』をクリック
・『パスワード保護共有』の『パスワード保護の共有を無効にする』をクリック

3.ネットワークの場所を確認する
 Vista/Win7ではえっとワークの場所を『ホームネットワーク』または『プライベート』に設定する。
 Win7では、『コントロールパネル→表示方法→カテゴリ→ネットワークの状態とタスクの表示』をクリック。ここで『基本ネットワーク情報の表示と接続のセットアップ』画面が表示されるので、『アクティブなネットワークの表示』に『ホームネットワーク』と表示されているのを確認。そうでなければ『ホームネットワーク』を選んでクリック。

 Vistaでは、『コントロールパネル→ネットワークの状態とタスクの表示』をクリック。ここで、ネットワーク名のかっこ内に表示されているネットワークの場所と種類を確認。『プライベート』および『ドメイン』以外の場合は、『カスタマイズ』をクリックして『ネットワークの場所の設定』画面の『場所の種類』の『プライベート』をクリックする。

ところで、Win2KのフォルダにVista以降からアクセスする場合、ユーザー認証画面が出てくる。これユーザー登録云々の問題では無いらしい。Win2K側でeveryoneにフルアクセスを与えてもダメ、NTFSのセキュリティ設定の問題でも無い。
これは、『LanManager認証レベル』の問題。Vista以降はNTLMv2のみに対応しており、Win2KがNTLMv2に対応していないのが問題。

これの対応はVista以降のOSでProfessionalの場合と、Home以下の場合で違う。

Home以下の場合はregeditを起動する。
そして、『HKEY_LOCAL_MACHINE』>『System』>『CurrentControlSet』>『Control』>『Lsa』を開く。そこで『LmCompatibilityLevel』の値を『2』に変更して再起動。
Professionalの場合は、検索バーに『secpol.msc』と入力して、ローカルセキュリティ設定画面を起動する。『ローカルポリシー』>『セキュリティオプション』の中の『ネットワークセキュリティ:LAN Manager認証レベル』をダブルクリック。その値を『NTLM応答のみ送信する』に変更して再起動する。

次に、Windows10とWindows7以前の共有の設定は、まずはWindows10側で『コントロールパネル』>『ネットワークとインターネット』>『ネットワークと共有センター』>『共有の詳細設定の変更』>『すべてのネットワーク』でパスワードの保護共有を無効に設定する。その上で、コンピューターの管理>ローカルユーザーとグループ>ユーザーと行きたいところだけど、Homeでは表示されない。
Windows10 Homeでは、コマンドプロンプトを管理者から実行して、
> net user Guest /active:yes で、Guestを有効にする。
もし、Guestが無ければ、
> net user Guest /add でGuestを加えれば良い。
因みに、
> net user ユーザー名 /add で、ユーザーアカウントが追加出来る。
> net user administrator /active:yes で、administratorを有効に出来る。
> net accounts /maxpwage:unlimited で、パスワードを無期限化出来る。

その後、『コントロールパネル』>『ネットワークとインターネット』>『ネットワークと共有センター』で『共有の詳細設定の変更』で、『共有を有効化して、ネットワークアセスがある場合はパブリックフォルダー無いのファイルの読み書きができるようにする。』を選び、『40ビット・・・』、『パスワード保護共有を無効にする』を選ぶ。
更に、別のネットワークプロファイル用の共有オプションを変更するで、
『ネットワーク探索を有効化する』、『ファイルとプリンターの共有を有効にする』を選んで変更を保存すれば良い。

 

 

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