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2019年5月11日 (土)

新型KATANAとZ900RS

Zと刀、メーカーの伝統的なネームを引き継いだモデルだ。ただ、Z900RSがオマージュしているのは1972年頃のZ1/Z2であり、KATANAが1982年頃のGSX1100/750Sだ。
だから、今の時代のZ900RS対KATANAというのは、Z1/Z2対GSX750/1100Sの再来というのとは少し違う。
Z1/Z2の当時のライバルはCB750Four、GSX750/1100SのライバルといえばCB750/900Fだった筈。

まぁ、それは兎も角、新世代のZ900RS、KATANAというのが、オマージュベースのモデルの空気感を引き継いでいるか?が問題。

個人的にはZ900RSの火の玉カラーは実に上手く出来ているというのが偽らざる感想。実際、縁があれば買っても良いかも、、、と思わせる。
ただ、Z900RSカフェというビキニカウル装備のライムグリーンのモデルは正面から見た時のハンドルの幅が今一。あのカウルを付けるならコンパクトなセパハンだろう。幅広のパイプハンドルは低いハンドルでも今一。セパハン+バックステップであって欲しかった気がする。

一方で新型KATANAである。なんとか好意的に見ようと思うのだけど、やはり違和感アリアリである。ローアンドシャープでこそ刀。水冷刀ならGSX400S的で良かったのでは?という気もする。

新型KATANA、ベースとなったGSX-S1000の呪縛から抜け切れていない。シャーシ、エンジンを供用してデザインを被せている。結果、腰高な最近のスタイルから抜け切れていない。それでもデザインを被せようとしたためか、燃料タンクは125cc並の12L程。刀という名前の長くシャープとはかけ離れた短く寸詰まりなデザイン。刀というよりも出刃包丁というか、彫刻刀というか、そんなイメージ。腰高なスタイルのためか、組み合わせられたハンドルはパイプのアップハンドルである。過去のGSX750Sもアップハンドルだけどセパハン化すれば形が取り戻せるデザインだったけど、今度のKATANAはセパハンといってもセミアップタイプのセパハンが精一杯っぽい。

刀という名前を連想させなければ、それなりに悪くないデザインだとは思うけど、刀というには無理があるような、そんな感じ。

デザイン自体はZ900RSよりもKATANAはスマートだけど、ヘリテイジベースとのコンセプトの連綿という面では、Z900RSの方が忠実。

そんな印象である。

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