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2019年6月15日 (土)

空母いぶき、続きを見た。

木曜日、月初めに爆破予告で途中中断した映画、『空母いぶき』を無料招待券で鑑賞した。
終わりの30分迄は見ていたはずだけど、思いの外、忘れている。

で、最後迄見た訳だが、、、、、まぁ、ストーリーが進行中の原作を一本の映画に纏めるというのは、そもそも無理がある。それでも映画として完結させるためにストーリーが作られているのだが、最初の途中まで見た感想に輪を掛けて、最後迄見ると、これは題名こそ『空母いぶき』だけど、話の構成やストーリーは全く異なるモノ。話の収め方が少々稚拙的すぎるというのが辛口ながらの感想である。

最後のシーンは、『沈黙の艦隊』的カラーを無理に突っ込んだために、逆に物凄い違和感を感じるような結末である。

原作のストーリーは、なんか有り得る?的な気持ち悪い感じと、そういう設定のストーリーを形にするのは良いの?的な気持ち悪さを感じたし、これを映画化するとなると、原作で相手国となっている中国を刺激すぎるのでは?とも思ったけど、映画を見ると、ストーリーは有り得ない。相手の存在も有り得ない。相手の背景と武力の関連性も有り得ない。有り得ない尽くしで、リアリティも何もない完全に考えられない話で、この手の映画の伝える危機感、恐怖感はゼロというのが正直な印象。

話を纏めるための設定が、究極の有り得ないである。

まぁ、原作者の色んな漫画作品、着眼点は良いけど、ストーリーの進行毎に展開を作ることが出来ず、ひたすら危機に向かうような設定。また、作者自身も、画の構成等では、著作物の引用等で物議を醸しだしてきている人でもある。言ってみれば、ホントの意味での伝えたいオリジナリティが見えづらいというのが感想である。着眼点は良いけど、進行は危機を煽るだけ煽って、行き先、着地点が判らなくなるというパターンが多い。
名作と呼ばれる『沈黙の艦隊』ではあるが、あれは最後の結末がやっぱり究極の有り得ないであり、物語の前半にあった面白さが消え失せている。そんな理由で、『空母いぶき』も原作がコミック化の第四巻迄は見たけど、その後の展開から、危機を煽るだけ煽るという方向性を感じ、『沈黙の艦隊』と同じ傾向のラストだろうなと思い、途中から読むのを止めたけど、それでも話の前半、コミックの第二巻くらいまでは面白いと思ったのだが、今回の実写映画作品は、原作者の唯一の魅力といえるストーリーの着眼点の時点で、有り得ないがスタートしており、個人的には、一言でいって残念な映画というのが結論である。

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