電動変速化、油圧ディスク化の次は?
サスペンションの採用かもしれない。最近は、ロードバイクの有名ブランドの上位モデル、その中のグラベルロードから採用が始まったサスペンションシステムが、多くの機種に普及しつつあるようだ。
リア部でシートポストを上下か前後の方向に僅かにシフトさせて衝撃吸収を計るタイプが多いようだが、最近は、フロント部にもフォークコラム内で衝撃を吸収してハンドルへの衝撃伝達を抑制するタイプが登場している。MTB等で普及した単車のようなテレスコピックタイプのフロントフォークを装備する例は稀で、これは主に、そこまでのストロークは不要で、重量増を何よりも嫌うから普及しないのだろうけど、フォークコラム内に装着するタイプは重量増も最小限で、フォークブレード自体は従来設計が活かせるために登場してきたものと思われる。
ロードバイクの場合、前後ともストロークは10mm程度と非常に小さなモノだけど、路面からの衝撃を緩和するには絶大な効果が発揮されるのだろう。
ストロークを大きくし過ぎると、それによる駆動伝達率の低下が懸念されるので、ストロークは最小限に留めるのが基本のようだが、最近はサスペンションシステムで電子制御化も取り入れられており、路面状況に応じてサスペンションをロックするようなシステムを備えたものも登場している。
変速システムの電動化が普及すると、サスペンションシステムを電子制御で機能ON/OFFを行うのも抵抗は少ない。ロードバイクのハイテク化は益々進んでいくようだ。
自転車において前後にサスペンションを搭載するのは間違いなく乗り心地を改善させるだろう。自身、ルイガノMVFの前後エラストマーサスペンション付きに乗ると、その快適性は他の小径車とは一線を画すのが体感出来る。そうなると、ロードバイクにおけるサスペンションシステムの普及は自然の流れと言える。
この流れは、近年のロードバイクのタイヤが太くなる傾向とも重なって見えるようで、ロードバイクでも快適性を求める人が増えてきた事に対する回答なのかもしれない。
| 固定リンク
コメント