台風対策
1991年9月、台風19号、これが広島では記憶に残る甚大な被害をもたらした台風だ。
山陰の沿岸をかすめながら日本海を北上した台風で、リンゴ台風とも呼ばれ農作物にも甚大な被害を与えた台風。広島でも最大瞬間風速で58.9m/secを記録。多くの家屋の屋根が吹き飛ばされ、停電が長引いたのを記憶している。停電が長引いたのは、打ち上げられた海水が電柱に付着した塩害によるもの。
当時、自分は南向き斜面の実家暮らし。駐車場に車を止めていたけど、どこからか飛んできた布団にくるまれた状態。その上に無数の瓦が載っかっており奇跡的に被害ゼロ。
しかし、周りの家は屋根が飛ばされ、車はボコボコ、、、、それが普通だった。
広島で台風被害が強烈なのは、山陰を北上し、豊後水道から強烈な南風が吹き込むパターン。これが風速50m/sec越えの暴風をもたらす。これで屋根が飛ぶ訳だ。
それで、自身の住まいは、台風対策重視、単車の防犯対策重視で南西側に小さな山がふさがる場所探しをして今の住まいである。単車の防犯で背後に山を構え、カーポート改造ガレージが台風の暴風で吹き飛ばされないように南西側の山影に隠れるというのを選んだのである。引っ越したのが1999年だ。
その後の台風で記憶に残るのが、2004年8月の台風18号だ。この台風も1991年の19号台風と同じコースでより凶暴な台風。広島での最大風速は60.2m/secと史上最強である。
これは日中来襲で、車は勤務先の駐車場でルーフが大きく凹む損傷を受けたのを覚えている。この時は、勤務先の経営者、総務に進言して交通機関が止まる前に早退させるべきと言っていたけど、結局決断出来ず、台風による足止め、各家庭が甚大な被害を受けるという結果になったのを覚えている。ただ、この時の台風でも自宅周辺では被害ゼロで、団地外では結構な被害を受けていたのを覚えている。
この年と前後の年は台風が結構多く、周りの被害はハンパ無かった事も記憶している。
そして、2019年の台風17号であるが、勢力は大したこと無いので心配していなかったし、何にも感じなかった。台風の襲来は深夜で、翌朝はピストで出掛けたけど、自宅周辺では落ち葉さえ殆ど散らばっていない状況。しかし、団地を一歩出ると、直系3cm程の枝が道路に散乱し、看板等が結構倒れていたのにビックリである。その日、自転車屋さんに寄ると、夜中はシャッターが揺れて色んなものが舞って結構大変だったそうだ。
何処に済むか?は結構難しいけど、基本は標高100m以下の山の団地、南西側に尾根があって台風からの南西風の直撃を防ぐ場所、そして、造成宅地は切り土宅地というのが条件である。ただ、切り土故に、大雨で土砂崩れが心配と言えば心配。ただ、統計的に広島で大規模土砂災害が起きた団地が開発された山というのは標高で300m以上、南向き斜面が殆ど。標高100m以下なら山が蓄える水量自体が少ないので、それ程は心配していない。
後は、地盤が強固で地震があっても揺れない場所が理想といえば理想だ。
10月頭には九州長崎あたりに強力な台風が来るとの予測もあるようだけど、どうなるだろう?
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