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2019年10月25日 (金)

ZX25Rのインパクト

国産マルチの歴史といえば、ホンダCB750Fourが始祖だ。更に、DOHCマルチに限って言えばカワサキZ1である。
小排気量マルチでも基本は同じ傾向かもしれない。
国産の小排気量マルチの始祖といえば、1972年登場のCB350Fourだ。これは自身も愛車にしていたことがある。今もある二輪オート広島さんで、中古車168,000円で高校生の頃に買ったので覚えている。ただ、これは音だけで全く走らない。ただ、小排気量でマルチの音というだけで価値あるマシンだ。この走らない具合はメーカーも認識していたようで、僅か二年で生産中止。1974年には早くも後継のCB400Fourが登場。これは排気量を408ccにアップ、バックステップ、集合マフラーのカフェレーサールックのモデル。
ただ、これも走るか?といえば、走らない。ただ、形は格好良かったので市場での人気は上々だった。その後、免許制度改正に併せて1975年には398ccモデルも登場するも、性能が厳しく、高コストがネックになり、1977年には生産中止となり、ツインのHAWKⅡにFMCすることになる。
 性能的には優れるHAWKシリーズだったけど、市場では中免ライダーからマルチを求める声が止むことはなく、待望のマルチがDOHCヘッドを搭載して登場する。それが1979年登場のカワサキZ400FXである。これは輸出モデルZ500のスケールダウンモデルであり、コスト面の問題は輸出車と共用することで解決。400ccという排気量ながら、クラス最高の43PSを叩き出し、当時主流だったツインのスポーツモデルと対等の性能を示したのも人気を博した秘訣だろう。当時、Z400FXも乗っていたけど、その後に購入したCB400D SuperHawkⅢと較べれば個人的にはCBの方が高性能だとは思ったけど、それよりもDOHC4気筒が市場的には重要だったのだろう。Z400FX以降、ライバル車は全てDOHC4気筒となる。このZ400FXが高性能レプリカバイクに発展したバイクブームの始祖とも言える。

 Z400FXの登場は、レプリカブーム収束後に登場したZX25Rとイメージが大きく重なるのは自分だけではないと思う。4気筒人気の後、ブーム収束、高コストがネックで消えたリトル4気筒、これを復活させるのである。当時は最小マルチが400cc、現代なら250cc、ZX25Rは久々の250cc4気筒というのは、人気がありながら市場から消えた400cc4気筒をZ400FXで登場させたのとオーバーラップする。

因みに、Z400FX後のマルチ市場は高性能化、小排気量化を押しし進め、250ccでもGS250FWが先陣を切って登場するも重量と36PSで大人しいキャラクターで人気を得るに到らず、250ccマルチが市場に定着したのはヤマハのFZ250フェザーだろう。このフェザーはレプリカルックにモデルチェンジしてFZR250を名乗りベストセラーを獲得する。その後、ホンダのCBR250Rが上回る装備でベストセラーの座を奪って行く。ただ、FZR250もCBR250Rも400ccマルチのレプリカとは異なり、女性向けのレプリカライクバイクとしての存在。実際、同排気量の2ストとは較べるまでもない。

しかし、そんな温い250ccマルチを一蹴するマルチが登場する。それが1989年のZXR250だ。これは前年登場のZX-4/KR-1からの新世代カワサキのレプリカモデル。その本気度は先行するFZR250、CBR250Rを大きく上回る存在で、登場時、他のマルチの性能を大きく上回る存在である。これが発端に、他メーカーも250ccマルチの先鋭度が増していくことになる。それがFMCを敢行したFZR250R、CBR250RR、GSX-R250である。それまでのモデルとは大きく異なりアルミフレーム化だったり、更なる高回転化だったりするが、レッドゾーン回転数はZXR250が最高であり、これに並ぶのはCBR250RRだけだった。

250ccマルチの究極がZXR250であり、このモデルを最後に本気の4気筒250ccは消滅することになる。

そして、それから20年、遂にZX25Rが登場、、、、ZXR250の再来であり、Z400FX登場時のインパクトさえも感じさせる存在だ。

非常に楽しみである。

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