8050問題
高齢の親、50代の単身、無職の組み合わせ家庭が社会問題になりつつあるとか、、、
40~64歳のひきこもりが61万人だという。
中高年のひきこもりの原因が就職氷河期世代で、正規雇用に就けなかったとか、、、そういうのが原因だと分析されたりもしており、40代、50代の就業支援を行うという話もあるようだ。
今の40代が正規雇用されなかった時代というのは20年前。つまり1997年頃の山一証券の廃業が記憶に残っているけど、バブルの後始末で就職氷河期と言う時代。その時代、若年層の正規雇用が抑えられていた時代に併行していたのが、年金の運営が厳しさを増していった時代でもあり、定年年齢の延長だとか、高齢者の雇用延長が始まった時代。
結局、企業において人件費の高い高齢者が退職することなく雇用を継続。結果、若年層が就職出来ないというシステムが出来上がる。若年層が就業しないから年金運営は更に厳しくなる。年金支給が厳しいから高齢者に自分で働かせるという自転車操業状態である。
その果てが現状である。高齢者の就業比率が著しく増大し、人件費が高くなった一方で、正規雇用の若年層が居ない。非正規雇用でやりくりする。こうなると、優秀な人材は、企業状況を見て嫌気も差すだろう。企業にも新しい知恵が芽生えないので開発力、競争力も失われていく。
相変わらず、雇用延長が議論されているようだけど、経営者、労働者含めて血を刷新すべく、定年年齢は引き下げるべきだろう。55歳定年制度に舵を取り、足りなくなった人材で若い世代を積極的に大量に雇用すべきだろう。年金制度を維持するためには、若年世代を如何に大量に雇用できるか?だろうし、企業の活力、開発力も大幅に高まるように思う。
40代、50代の積極雇用のための支援活動も大切だろうけど、若年層の正規雇用促進と中高年世代の退職促進の方がホントは大事なような気もする。
自分の場合、正直、シニアになって定年年齢が見えてくると、正規雇用であっても、そろそろ、引退か?隠居か?という事を考えたり、そういう生活に憧れたりする。
正直、もう疲れたという気持ちもある。
| 固定リンク
コメント