アジアの色分け
アジア諸国の境界、今のまま続くだろうか?
朝鮮半島の不安定な状況、中国各地の民主化運動と抑圧、、、、この状況を見ると、そんなに遠くない将来、国の境目というかグループ分けが変わってしまうのではないか?と思う事もある。大きくは、中国とアメリカによる新冷戦構造云々という話も聞くけど、新冷戦構造に行く前に大きな変化がもたらされるようにも思う。新冷戦構造となるには中国が安定した勢力としてあり続ける必要があるけど、それが続くとも思いづらい。自由主義圏のアメリカというのは安定した国家といえるけど、中国がそれに対して安定しているかというと、安定しているとは言いづらい。権力によって統制を辛うじて保っているだけにしか見えない。
警察国家というか統制国家というか、そちら側には中国、北朝鮮、自由主義国家といえば日本、台湾、右往左往しているのが南朝鮮だろう。今のアジア地域を取り巻く問題といえば、北の核開発問題というか体制保証問題。それから中国の民主化勢力の抑圧だろう。
北が北らしくある、その前提条件は中国の安定が必須条件だけど、その中国自体が不安定。この中国の不安定さは収束可能か?というと、長期的にみると統制的体制を保つのは不可能のように思う。熱力学的に、そういう状態を維持するにはエネルギーが続かないようにも思う。
5年とか10年というスパンではなく、もう少し長いスパンで見ると、中国というのは統制を失っていくのではないだろうか?今の体制後の体制、その次の体制と考えると、今以上に思想統制を推し進めるのは難しいようにも思える。アメリカとの新冷戦構造に至る前に国家自体が内部崩壊するのではないか?と考えてしまう。この内部崩壊を食い止めるために地域の離合集散的な地域の再配置という構造的な大きな変革が生まれるような気もする。
中国の現体制からすれば、不安定地域を核心的利益として維持する以前に体制の維持の方が重要であり、その体制に求心的な地域と組んだ方が国家として纏まる訳であり、現状の民族独立運動の盛んな地域、民主化思想が過激な地域と離れて、逆に中国的、統制的、左派的な思想を締める地域と一体化する方が望ましいと考えても不思議ではない。
それが怒るには、権力の統制に歯止めが効かない状態にならなければ有り得ないだろうけど、紛争だけでなく、調停的提案の受け入れによって生み出されても不思議ではないように思う。
中国からすれば台湾、香港というのは核心中の核心かもしれないが、統制思想を受け入れやすい半島国家が中国の一部になるという条件ならば、紛争の火種と為りかねない台湾、香港を諦めるという選択肢も、権力の安定度の状態によっては受け入れられるように思う。台湾は実質的には支配下にあるとは言えない状況だけど、香港を手放すだけで半島が得られるのであれば、そういう選択が生まれても不思議ではない気もする。
自由主義圏、海洋国家が台湾~日本、そして警察国家が中国、朝鮮半島、、、、そういう風な地域の再配置が生まれる可能性は無いだろうか?朝鮮半島というと北と南もあるけど、南はもしかしたら、北主導の統一で中国の属国化するというのが一番有り得そうな気がしないでもない。20年先、30年先の地域の色分けがどうなっているか?とても興味がある。
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