バイクの限定解除話
これは、自分ら世代には非常に迷惑な制度。教習所では取得出来ない苦労を痛い程味合わされているからだ。
そんな制度は何時始まった?
それは、1975年(昭和50年)だ。この時に16歳以上であれば、悪魔の限定解除試験無しで大型二輪に乗れる免許が、割と手軽に取れたのである。
1975年に16歳以上だから、世代的には1959年生まれ以前が対象だ。2020年現在61歳より上のライダーというと、若かりし頃からのライダーであれば、殆ど全てが、所謂『ナナハンライダー』ということになる。
周りの先輩で還暦以上のライダーは、やっぱり『ナナハンライダー』なのだ。
限定制度の呪縛で苦労させられた世代というのは、1975年~1996年の21年間の間にライダーデビューを果たした人達だ。最高齢は1975年で15歳、つまり2020年時点で59歳以下から1996年で18歳だから1978年生まれの42歳迄だ。この世代は自動二輪中型限定免許時期を過ごした世代である。勿論、自分もそうだ。
今の42歳以下世代は、乗りたければ乗られる環境が整っているので最高だ。まぁ、抑圧世代の59歳以下でも体力的には教習所に通えば取得出来るので、やはり最高だ。
ここで面白いのは、最近は還暦オーバー世代で、バイク野郎を自賛していて、中坊、高校生の頃からバイクに乗っていたと豪語しながら、何故か中型オンリーで中免っぽい人が居る。還暦オーバーで中免っていうのは、少なくとも免許取得の遅いライダーデビューである。中坊から乗っていて、免許取得が遅いって、、、こういうのを稀に見掛けるけど、結構、痛い。
還暦世代で初原付がARとかRZとか、そういう話も聞くけど、ARっていうのは自分ら世代が16歳頃にデビューしたモデル。ARで2型辺りを初購入というと、それなりに高価であり高校生ではなく、当時駆っていたのは18歳世代。そうなると、免許取得もその頃だろうから、間違っても70年代、80年代に峠で言わしていたなんていうのは時代が合わない。けど、こういう老年は結構多い。
歳を取ると、思い出誇張傾向があるのは誰もだろうけど、中高年の思い出が暴走した妄想があまりにも多すぎるような気もする。
吹きすぎる爺さんってのは、一寸痛い。痛すぎるし、格好悪い。痛いの多すぎると、正直迷惑な気もする。
| 固定リンク
コメント