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2020年2月15日 (土)

体幹

結構大事。前傾姿勢の強い二輪車では、上体を支えるのが重要。
自転車ならサドルよりハンドル位置が遙かに低いピストバイク、ピストバイクほどではなくとも、やっぱり低いロードバイクが該当する。単車ならセパハンタイプのスポーツバイク、セパハンでなくともセミアップのバイクも然りだろう。

この前傾姿勢を保つ上で大事なのは、体幹、つまり腹筋、背筋だ。体幹が無ければ腕を突っ張らせて上体を支えるパターンになるけど、一見マトモっぽくても違っているのが腕を突っ張らせていないけど体幹が失われており骨盤を後傾させて上体を支える猫背乗りに陥る場合も少なく無い。

前傾姿勢を要求する二輪車、それは二輪車の操作上の特性から、そういう姿勢を求めている。
ピストやロードでは、30km/h以上の速度で空気抵抗を軽減させるための姿勢であったり、或いは、下肢の力だけでなく体幹や上腕の力を駆動力として利用するための姿勢だったりする。上体や上腕の筋力を駆動力に使うには、上体、上腕の筋肉が動かせるような状態でなければならない。突っ張った状態では力を入れる事自体が不可能となる。腕が突っ張った状態とかでは全身の筋肉を使う事等、出来やしないのである。

スポーツバイクでは、高速走行時における空気抵抗軽減を求めるのは当然だけど、一番の理由は、高い運動性能を実現する上で最も重要なのがステップの荷重コントロール。前傾姿勢のスポーツバイクは100%バックステップ(アップステップ)であるが、ステップ上の下肢が適した荷重配分を行えるような膝角度を与えるためのステップとなっている。ステップに掛ける荷重制御を迅速かつ正確に行うには、骨盤が後傾しシートに座った状態ではハッキリ言って不可能だろう。一見、コーナーの入口で腰を動かしたとしてもそれまでだ。骨盤後傾の猫背では車体に安定を生み出す荷重入力は殆ど不可能と言える。

腕がつっぱらかるのは論外かもしれないが、失われた体幹で骨盤を後傾させて一見猫背でマトモっぽく見える乗り方でも結局は見た目だけ。
骨盤後傾では、臍を引き気味、背中が丸まり気味となる。一見マトモっぽいけど、腰の動きが生まれなくなる。腰が座って固定された状態となる。よっこらしょと腰を動かす事は出来るけど、腰が据わると、大事な荷重配分が行えなくなる。これも今一と言って良いかもしれない。

まぁ、乗り方は好き好きだけど、体幹だけは鍛えておく方が良いかも知れない。

オッサンになると、体幹の筋肉が最初に失われるからね。

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