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2020年2月24日 (月)

MT、FR

これ、四輪の世界では消えつつあるアーキテクチャ。ただ、四輪の世界では最もベーシックでスタンダードなアーキテクチャでもある。多くの四輪が生まれた時に選択したモノであるが、時代が進むにつれて選択されなくなってきた。

元々、迷うことなく選ばれるというのは、本質的だから。根本的に合理的、道理に適っているというのが理由。時代が進むにつれて消えていくというのは、時代の要請に併せて望む本質部分が変化してきたから。

元々の本質とは何か?というと、四輪の求められていた元々の本質は、耐久性、実用性だろう。しかし、今は求められているモノがちがう。今は、利便性だろう。

ただ、どんなに時代が進歩しても、物事の道理を追求すると行き着くところは基本的な部分となる。そう考えると、四輪の基本というのは、MTであり、FRであるということ。

この度、トヨタからマークXが消える事になった。マークXといえば、マークⅡ後継のモデルで、トヨタの車種ヒエラルキーの中で重要な位置を占めるモデル。伝統的にFRであるが、トヨタの序列においてFRを守っているのは今やクラウン以上である。それ未満は利便性、効率性重視のFFとなっているが、マークXのポジションではFRよりもFFという判断になったのだろう。ただ、クラウン以上でFRを守っているというのは、FRの本質的に優れた部分は、技術を他用してもFFでは実現出来ないということ。それ故に、クラウン以上、IS以上のモデルはFRを守っている。

一方で特殊なスポーツカー、RV以外では早々に消えたMTはどうか?というと、今や選択出来るのは、酷使される実用車ばかりである。ATの耐久性も向上し通常使用では問題無いレベルだろうけど、過酷な用途に供されるモデルでは、相変わらずMTを選ぶことが出来る。これも、MTとATでは明確な差があるという逆説的な証明と言えよう。

現在、普通の車でMT、FRを選ぶ事が出来なくなっている。最後の砦のマークXでさえ、FRではあるけどMTは選択不可能である。今、FRでMTが選べるといえば、特殊車両と言えるジムニー系統くらいである。ただ、ジムニーシリーズは、如何にも特殊。実用的な選択肢としては選びにくいのが実状。
FFでMTというと、普通の車で選べるのは基本的に低級グレードの一部というのが実状だ。

個人的には、非常に寂しい状態。FRとかMTとか、そういう基本的な部分が特別扱いされて逆に割高になるのも本末転倒。基本的故に、ローコストで提供されるのが本来の姿である。極普通のFR車、MT車を実用的なボディタイプから選べるようなるのが理想。

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