リッター当たり出力
一般に、小排気量でハイパワーを引き出すエンジンというのは、利用可能な上限回転数が高いということ。リッター当たりのトルク値自体に大きな差は無い。出力の差はトルクに乗ずる回転数の差によって生まれる。
高出力エンジンというのは高回転型のエンジンということ。高回転型のエンジンというのは、発生トルクの最大値が高回転域で生まれるように誂えられている。
高回転での運用が前提となっているということ。つまり、高回転型のエンジンは高いエンジンの回転数で使われることが多いということ。
当然、高い回転数で運用されるということは、エンジンの積算回転数は回転数比に応じて増えていく。エンジンの寿命は積算回転数だから、高回転型エンジン程、回転数の積算値が増加するので寿命到達が早くなる。
つまり、低回転型エンジンよりも高回転型エンジンの方が寿命に達するまでが早いということ。
ただ、高回転型エンジンであっても速さを望まず低回転での運用を続ければ、寿命は長くなるということ。まぁ、現実には高回転型エンジンの車両でノンビリ走り続けるというのは難しいだろう。
一般に、四輪と二輪を比較すれば二輪の方が高回転高出力。
しかし、リッタークラスのバイクとなると、立場が逆転することもある。リッター当たりの出力は四輪と二輪でもクルーザーを比較すれば、二輪のクルーザーの方が低回転型だったりする。こういう場合、四輪よりも二輪の方がエンジン自体の傷みの進行は遅いかも知れない。四輪の場合、1000ccなら70PS程度の事が多いけど、単車の場合、それより低い出力に留めている場合もあるようだ。こういうのが長く乗るには良いかも知れない。
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