二輪と四輪の寿命
恐らく、耐久性自体は四輪は二輪より遙かに厳しい基準が課せられて、それをクリアして市場に届けられている筈だ。
しかし、中古市場に流通する旧車を見ると、二輪車の方が古い車両が大量に出回っている。四輪の古い車両の残存率はかなり低い。
四輪の場合、中古市場で出回っている車両の中心は2010年式以降。2000年以降も存在するけど価格的には底値。底値ということは、需要が無いということ。90年代となると皆無に近い。ただ、80年代以前となるとプレミア車両として残っているパターン。
二輪の場合は、中古市場で出回っている車両として値段が付いているのは90年代後半以降なら普通に流通している。底値といえば80年代後半のモデル。80年代前半以前となると四輪同様にプレミア車両として残っている。
耐久性自体が低いはずの二輪の方が市場としての商品力を保っている年式が古い。
これは、或る意味当たり前。二輪の用途が趣味用途メインで年式の割りに走行距離が伸びていないモノが多いからだろう。四輪では走行距離で数万キロ以上はザラ。逆に、二輪では稀。
ただ、走行キロ数が少なくとも、製造からの経過年数が長ければ長いほど、電気系部品、樹脂部品の劣化損傷が進行しているのも事実。その損傷度合は、走行キロ数からみれば結構進行している場合が多い。
また、二輪の場合は保管状態によっても劣化進行に大きな差が生まれやすい。
更に、二輪の中古車両は、管理形態が完璧とは言えない個人商店によって流通される場合も少なく無い。
そう考えると、二輪の中古車両というのは、結構リスキーな商品と言える。絶対的に古い。それ故に、劣化箇所も多そう。にもかかわらず、販売形態が資本力が無く口約束に依存しがちな個人商店、、、、
こういうのが二輪が市民権を得られない一つの要因とも言えそうだ。
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