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2020年5月11日 (月)

日本のコロナ対策

何だかんだ言って、良くやっていると思う。
ただ、一律10万円のバラマキとか、そういうのは必要無いような気もする。
最近は中韓礼讃を唱えるメディアも少なく無いけど、検査を大量に行ったり、感染者の行動を完全に監視して随時情報を公開して、、、そういう方法を受け入れるのか?といえば、議論不足。今を非常時と捉えて共産主義的対応云々を唱える評論家も居るけど、それも微妙。
そもそも、自粛と要請で補償がセットとなっていないということで、責める批評家も少なく無いけど、自粛と要請だから補償はセットにならないというのは考えてみれば当然の話。

自粛と要請で社会が反応してくれるという日本の特徴を或る意味で言えば、良く理解しての施策とも言える。逆に言えば、自粛と要請では反応しない社会では、罰則と監視で強制するというのが不可欠なのは当然だろう。社会の意識の違いに併せて行われているといえば、全く問題無い。

PCR検査が足らないという大合唱だけど、検査を行う側と能力を考えると、実に良くやっているように思う。検査競争ではないのである。検査可否判断を迅速に行える程度の検査能力増強という言葉の方が適切だろう。今のメディアの煽り方は、不安な人が漏れなく検査受けられるぜ!感を出し過ぎ。

個人的にはバラマキ戦術よりも、事業者や国民の支出(税金、家賃、借金、光熱費)を猶予したり免除したりするだけで十分だと思うのだが、それじゃ人気が取れないのかもしれない。支出が発生しなければ殆どの破綻は回避出来るだろう。

それは兎も角、今の法制、今の組織、能力を考えれば非常に上手く行えているように思う。コロナの実質的致死率や脅威を考えれば、過度に恐れる必要は無いと思うが、法制的に行える施策が限られる現状で、社会の活動を効果的に自粛抑制させるために、過度に恐怖を煽って行動抑制をさせているのか?とも思える程。仮にそうならば、なかなかに賢いやり方にも見える。大した社会封鎖をする事もなく、行動制限を行わせる事によって、それなりの効果を得るなんて、他国じゃ出来ないとも思える。

更に言えば、コロナを利用して過度にインバウンド依存で経済を回してきた事への反省を改めようとしているのか?とも見えなくもない。バブル期と同様に、不可抗力と思えるようなコロナを利用して、依存度が高くなりすぎた産業部門を抑制し、社会構造を本来の構造に一部回帰させようとしているのであれば、それはそれで凄いとも思える。
アベノミクスのエンジンといえば、インバウンド特需による経済拡大だけど、この方法だと国防や基幹産業の維持という面で非常に厳しくなる。それを改める意識が自律的か、他からの圧力で生まれたのかは知らないが、歪な経済構造を強制するために、ダメージを受ける業界を限定させているかのようにも見えなくもない。

コロナというイベントは中国からの発生は間違いないだろう。この事案を如何に利用するか?が競争の勝負の行方に掛かっている。中韓のように完全管理で共産思想で対応するのが正解と示し、そういう思想で世界を染めようとしている国家もあるだろうし、このトラブルを利用してサプライチェーンの局所依存のリスクを一気に改めようとする国家もあるだろう。コロナ案件はアクシデントかもしれないが、予想されていたアクシデントであり、その対応というのは既に準備されていた考え方で対応されているように思う。
今の国家の対応を見れば、世界の思想が新しい東西思想に別れるフィルターのようにコロナ対応が機能しているように見える。

中韓的思想が勝つのか、或いは、それ以外の対応が勝つのか?

そんな気さえする。それ以外の対応という面では欧米の対応は立場的に追い込まれているように見える。従来西側の価値観で、このアクシデントを利用して新しい国際関係を生み出せるかどうか?という部分で、日本のコロナ施策というのは、これからどういう結果になっていくのか?がとても興味深い。

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