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2020年6月 8日 (月)

壮年向けロードを作ると、、、

新しいレイノルズ953で組んだフレーム、これまでのフレームとは随分と変えてある。
これまでのロードではフレーム自体のシート角は74.5°程度だけど、オフセットゼロのポストと座るポジションの関係から実際に測定すると実質シート角は76°に迫る数値となっていた。
ハンドルハイトもサドルトップから-100mm級。
一方で、長距離に使っているユーラシア/ルマンのスポルティーフではシート角74°、セットバック25mmのポスト、ハンドルハイトはサドルトップと面一という仕様。これ、長距離では結構楽珍で、峠越えも重量を感じさせない楽さを誇る。

その後、ロードバイクでヒルクライムを行っていたけど、その際にアシストバーを装着、ハンドルグリップを通常位置から上に50mm、手前に50mmシフトして使ってみると実に具合が良い。勿論、アシストバーを握る時は腰を引いて乗る。

この知見を活かしてステンレスフレームをオーダー。最終仕様のヒルクラロードの動画、ジオメトリーをビルダーの方に計測して貰って作ったモノだ。
今度のロードは、トップ長を思いっ切り縮めて、ハンドルハイトは高め、シート角はフレーム時点で74°、座る位置によっては実質シート角は73°程度と大幅に寝る事になる。
これに合わせて骨盤が断った状態でのペダリングとなる。それに合わせて、ロードで使っていたクランク長170mmは止めてスポルティーフで使っている165mm仕様のクランクに交換。クランク長を短くしたことに合わせて、クランク歯数をアウター、インナー共に従来から-2Tとしている。脚の回しやすさを重視して、膝関節の曲がりからトルクが掛けられる作動角を拡げるような仕様である。
ピストバイクとは随分と違うけど、これで脚裏側の筋肉を有効活用してペダリングするのが目的。

絶対的なギア比が小さくなっているので、下り、平地での実質的最高速度は従来よりダウンしているけど、巡航時、登坂時の走行速度は実質的に向上している感じ。
フレームオーダーの醍醐味は、乗り手の年齢、筋肉、経験に合わせてジオメトリーをじっくり決めることが出来る事。これは、完成車とか吊るしフレームを買って作る方法では得られない部分。乗り手の固有値が増える。例えば加齢とか、、、、そういう特化した条件で楽しむには、ある程度の知見が必要かもしれない。

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