セットバック長
サドルのセットバック、一般的には25mmと0mmが多い。
これは、シートパイプセンターからみてサドルクランプ位置がオフセットされる量の事。オフセット量が大きくなる程、トップ長が長くなり、シート角が寝る事になる。
同じポジションを得るために、フレームジオメトリーで対応する場合と、サドルのセットバック量で対応する場合を比較して何か違うか?というと、殆ど変わらない。
セットバック位置の違いによる荷重のフレームへの負担の大小も誤差レベルの違いしか無いだろう。
ポストのセットバック値の違いによる重量差を論ずる事もあるようだけど、これも誤差レベルだろう。
ただ、セットバック値はあくまでもポストのオフセット量で決まるモノ。サドルレールのクランプ位置で調整できるといっても、基本はレールセンター部でクランプするもの。その前提で、前乗り志向であればオフセットゼロのポスト、後乗り思考であればオフセット25mmのポストをチョイスすべき。
個人的にはオフセットゼロのポストを使う。理由はオフセットゼロのポストは下からの二本留め。オフセット25mmのポストの多くは横からの一本留めか、下からの一本留め。一本留めのポストはサドルトリムの調節がヤグラのノッチスパンに依存するけど、二本留めのポストはサドルトリムの調節が完全にフリーで行える。
上体の前傾度に併せた適切なトリムが得られれば、どんなサドルでも200km、300kmレベルのサイクリングで尻が痛くなることはない。実際、自分はレーパンとかパッド入りサドルとかは使っていない。200km以上のロングライドなら革サドルだし、100km程度ならピスト用の超固いサドル。勿論、レーパンは不要。レーパン要らずの最大の要点は、前傾度に併せた骨盤角度に併せたサドルトリム。これがミスマッチだと尻に来るからだ。
ポストは銘柄問わずだけど、基本は下からの二本留め。結果的にオフセットゼロのポストばかりを選んでいる。
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