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2020年7月 4日 (土)

クランク長

一般にかどうか知らないけど、クランク長は身長の1/10なんて論が罷り通っている。
しかし、過去を振り返れば、そんなことはないような気がする。
大昔、といっても昭和40年代、50年代、所謂サイクリングブームの時代はどうだったか?というと、当時の完成車に装備されていたクランクのクランク長は165mmが多かった。
現代はロードバイク、MTBといったモダンなスポーツサイクルだけど、これらのクランク長は170mmというのが多い。
日本人の体格がそんなに変わっている訳ではない。そもそも、同じ様な適用身長のフレームでありながらクランク長が違っているのだ。

そこで考えたのは、昔の自転車ブームは旅行主体。今はロード主体である。フレームを比較すれば前傾度が違う。シート角が違うのである。つまり、シート角が寝ているのであればクランク長は短く、そしてシート角が立っているのであればクランク長が長くというのか?という事。
そこで、極端なシート角を作り、極端なクランク長を組み合わせてライドテストを行ってみた。
その試験は2010年頃から行ってきた『西DAHON』でのクランクフォワードテストである。これは、実質シート角を60°程度からテストするもの。使ったクランク長は135mm、145mm、152mm、155mm、165mm、170mmである。
この結論、クランク長が短い程、脚は回しやすいけど、短すぎると力を入れるポイントに脚の関節の角度を併せた時、上死点は楽だけど、下死点は脚が伸びていないので微妙に違和感が残るというもの。ジュニア用で試験した135mmクランクは今一。145mmも同様。152mmも脚が伸びきらない窮屈感が残る印象。ただ、155mm~165mmというのは悪くないのである。
シート角で65°程度なら155mm程度で長い時間踏み込める美点が感じられる。シート角が~70°範囲では160mmがトルクを掛けつつ回転も上げやすい間隔、70°~では従来の170mmよりも165mmの方が後乗りでトルクを掛けつつも、その姿勢で前傾を保った状態では上死点における脚の窮屈さが解消される印象である。

個人的にはスポーツサイクルならば、従来と比較して違和感も小さいであろう165mmがベストのような印象である。一方で、街乗りでアップライトなクランクフォワードならば実質シート角をしっかり寝かせて低床化した上で155mm程度のクランク長がベストというのが偽らざる感想である。クランク長を短くして、クランクフォワードを取るのであれば、スポーツセンターのレッグプレスのように大腿で大きな力でペダルを踏む間隔で漕ぐのがお奨め。従来の拇指球でスピンドルを踏むのでなく、拇指球より踵よりでスピンドルを踏む。イメージ的には単車のステップに足を載せて踏ん張る間隔でペダリングすれば良い。クランク長を短くすると言うのは、股関節とスピンドル間の距離の短縮であり、そういう意味ではスピンドルから足首迄の距離を短くするのが唯一可能な調整箇所であり、そのためには、ペダルを踏む位置をシフトするのが必要である。

現状、西DAHONではクランクフォワードとして155mmクランクを併せている。スポルティーフ系はクランク長は165mmをチョイス。最新のオーダーロードでも165mmをチョイスしている。勿論、170mmを否定する訳ではないが、脹ら脛が吊り気味の人、股関節に違和感を感じる人はクランク長を僅かに短くするだけで脚への負担が小さくなるのでお奨めである。

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