« 韓国の予報だけ、、、、 | トップページ | スーパーカーブーム世代だけど »

2020年9月 7日 (月)

インジェクションとキャブ

どっちが好き?という話題は、今なら二輪車での話題だけど、自身的には、二輪も四輪も、どっちの場合でも、、、

最近まで、四輪については排ガス規制が厳しくなった昭和50年前後から急激に電子制御式燃料噴射装置が一般的になってきた。レビン/トレノでは47からEFI採用、日産のL型シリーズでもNAPSと称してEGIを採用、他のメーカーでもドンドン採用され始めた。1975年頃の事だから45年前の話。それ故に、今時の車なら既に信頼性も確立してメンテナンスフリーの優れもの、、、そういう風に考えていた。

そして、最近、2000年以降になると二輪も排ガス規制対象となり徐々にインジェクション車が増えてきた。登場し始めて20年たった現在はキャブレター式は殆ど消滅しているのが現状だ。

こういう流れの中で、自分の意識としては、次のバイクはインジェクションでも良いか?とも考えていたのだが、最近、在る出来事を切っ掛けに、やっぱりキャブ車の方が良いなという気持ちが強くなっている。

その出来事とは、四輪のプロボックスの不調が原因だ。不調は2017年頃から。
ただ、その不調は三ヶ月に一回というレベルで、気のせいだった?と思うような状況で、差程気に掛けていなかった。その後、2018年になると1ヶ月に一回というレベルになって意識の中では気のせいという意識は消えた状態。ただ、1ヶ月に一回というのは不調発症しても次の瞬間には治まっているので良く判らない状態である。不調というのはアクセルレスポンスが異様に悪いというもの。踏んでもトルクが立ち上がらない状態。当然、過給も立ち上がらない。

2018年頃行った対策は?というと、プロボックス自体がノーマルとは異なり過給器装備である。それ故に、後付け部分の不具合?と考えたのである。S/Cユニット装着して安定するまでの間、結構、不調を呈していた。ブーストが掛からないというのが症状である。ただ、その時はブーストが掛からないだけで、アクセルに応答しないというものでは無かったのだが、他の原因が思い当たらない。一瞬、点火不調か?とも思ったけど、先入観で今時の車はプラグ交換は不要と思い込んでおり、プラグ周りの可能性も排除していたのである。

そこで、思ったのはメーカー純正で無い部分のカスタムが不調の原因?と思い、S/C搭載直後の不調時に処置した対応を一通り実施してみたりした。具体的にはソレノイドバルブの交換、チェックバルブの交換、ダイヤフラムの交換といった対応。ただ、症状が一時的故に、交換して直ったかどうかの判断は不可能。結果的に1ヶ月先等に同じ症状が発症することで、それが無駄だったことに気付くという有様。

ただ、アクセルレスポンスが異様に悪くなっても、止まるという感じではないので、それなりに使っていたのだが、この不調が一週間に一回という頻度になってきたのが2019年頃である。特にGWのドライブで高速道路を降りて山間部を走っている時に、その症状が現れてヒヤッとしたのが印象的。S/C周りでも無さそう。エンジンルーム内に異常は見当たらない。ディーラーでエンジンチェックしても異常無し。

ただ、応答の悪さ、回転の上がりの悪さの印象は、二輪で言えばプラグ失火?とも感じたりした。そこで、プラグを見ると、相当煤けている。燃料が濃いか、失火しているか、、、、そこでプラグ品番を見ると、予想外の普通のプラグ。そしてギャップ計測すると1.2mmと異様に広い。結構消耗している。
そこで、奮発してイリジウムプラグを購入して装着。
すると、ビックリ、1ヶ月経っても異常発症せず、、、、
この段階で、プラグが原因だったと思い込んだのだが、、、、、

プラグ交換から2ヶ月経過して同じ症状を再発?????プラグを見ると電極が煤けている。失火?と思ったりしたのだが、それよりも調子に乗って低回転で高いギアで走りすぎて燃料濃すぎが原因?と思い、常時1500rpm以上で走るようにする。
すると、2ヶ月は症状が治まり安心していたけど、やっぱり症状再発、、、、、困ったことに、症状は殆ど毎日発症である。ドンドン悪化している。

プラグ交換した。プラグチェックすると4本とも同じ症状、、、、ダイレクトイグニッションの車で4本とも煤け気味というのは点火系統とは違う可能性が、、、、となると、燃料濃すぎ?ただ、エアクリ等も交換したばかりで以上は思い付かない。

そこで、ふと思ったのは、コイツはインジェクションモデルである。インジェクションというと、スロットル開度、温度、吸入空気量等から噴射燃料を計測する訳だ。そして症状的には低速走行時のみ異常が発症している。高速走行では大丈夫、、、、となると、低速時の燃料噴射制御が不調?と思い、燃料噴射のセンサーで疑わしいのを考えると、吸入空気量センサーが不調?と判断。

そこで、エアフロをチェックすることに、、、、そういえば、プロボックス等の1NZエンジンはブローバイが大量でエアフロが汚れやすいと聞いた事がある。ただ、プロボックスのエアフロ、ホットワイヤー式だけど、見た目に汚れているかどうか?の判断は難しい。

ということで、12,000円ならということでMONOTAROで購入。そして交換してみた。

すると、、、、取り敢えずは症状は治まっている。そして、新品のエアフロと比較すると、ワイヤー周りが白っぽくなっている様子が確認出来たので、恐らく、これが原因だと思うのだが、、、、

今回思ったのは、このトラブルはインジェクションだから起こったトラブルである。
一方で、我が家の単車は全車キャブ車である。SVについては一昨年、キャブのフルOHしたけど、ガンマ、CXについては大昔から開けていない。それでも不調には陥っていない。

そんな訳で、個人的にはキャブの方が判りやすいし信用出来るというのが思い。インジェクションの場合、電子部品が色んな所に入っており協調的に機能して動作している。この一部が壊れるだけで正常に動かなくなる。しかも、異常検出は素人レベルでは困難で対応不可能ということ。これって、、、、困るよなぁ、、、、キャブ車なら毎日乗っていれば取り敢えず不調に陥る事はない。不調になっても取り敢えず、分解清掃すれば元に戻るし、メンテナンスキット等を使えば、取り敢えず古くなっても直る、、、、やっぱ、キャブ車が好きだなぁ、、、、

インジェクションのメリットは冷間時始動性だったり、薄い燃料でしっかり燃やせるという部分。ただ、それは冷間時の状態で始動に適したプログラムで燃料を決めていたり、薄い燃料で燃やせるように昇圧して微細化噴霧しているから。全ては、自然状態を越えたところで人為的に適性条件を作り出しているからでもある。

キャブの場合、冷間時始動では、チョーク、スロットル等を経験的に調節して始動させていたりしているだけ。それが出来れば問題無いとも言う。エンジンの生み出す負圧に従って燃料気化しており過度に薄い混合気で燃焼させないのであれば制御不要なのもメリットである。

自然に任せるキャブか、人為的に動かす電子制御式インジェクションか?というと、簡単なのは自然に任せるキャブである。

自分で不調を治す、、、壊れたら、その日に対処したい、、、、こういう気持ちがあるならば、やっぱり目に見えて判りやすいキャブの方が好き、、、、。

キャブの原理というのは、基本はスロットルを開ける、すると流入空気量が増え、吸気流速が高まる。この引き出し効果で燃料が吸い上げられる。吸い上げられる量は、それ次第である。基本はエンジンの要求へのお任せである。微調整の範囲で調整は可能だけど、基本はお任せである。

しかしインジェクションは、スロットル開度、流入空気量、温度といった条件から最低限の燃料で燃焼させる燃料を微細化して高圧で供給するというもの。基本は条件に応じた最適量のマップに従って送るのである。自然の条件由来で燃料を供給するのではなく、予め決めたマップに従って供給するものである。言ってみれば能動的な供給だったりする。

無駄を無くすという意味ではインジェクションに軍配が上がるのは言うまでもないが、自然というのはキャブの方である。この自然というのは、或る意味、無駄が無いという考えにも繋がる。最低限のシステムで機能させる、、、、機械というのは本来、そうあるべきのようにも思う。

電気デバイス全てを否定するものではないが、制御を電子化して操作や動作に介入し過ぎるのは、個人的には好みから外れるもの。

|

« 韓国の予報だけ、、、、 | トップページ | スーパーカーブーム世代だけど »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 韓国の予報だけ、、、、 | トップページ | スーパーカーブーム世代だけど »