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2020年10月29日 (木)

カーボンロードとリッターSS

なんだか、似てる。
その時代における最高のテクノロジーを纏い、機材としては最強を謳い、華々しく登場する。
しかし、一年経ち、二年経ち、、、鮮度が失われていくと、魅力が見えづらくなっていく。当然、人気、注目度共に失われていく。登場時の価格は驚くほど高いけど、鮮度が失われるほどに、価格の下落率に歯止めは掛からない。登場後数年も経過すれば、元の価格の1/4以下になるのも珍しくない。

何故か?

それは、、、、それ自身の価値が相対尺度で、ライバルよりも優れている!という事しか無いと言っても過言では無いからだ。最強、最軽量、最速、最新、、、、そういうキーワードの特徴は、ライバルや相手が在ってこその言葉。当然、ライバルは直ぐに巻き返し性能や装備的に上回って登場する。その繰り返しである。
結果、魅力が長続きしない。
更に、そういう特徴を纏うには、基本的には、車体を構成する装備によってもたらされる。その装備は誰もが装備出来るモノ。結果的に同じ最高性能を得ようとすれば、同じ装備を身に付けることになる。結果、同じ方向性のモデルはサプライヤー、メーカー、ブランドが違ったとしても似たような見栄えになる。

仮に単色で同色に塗ったとすれば、2m離れれば、どれも同じに見えてしまう。結果、カラーリングでブランドを主張するだけになる。カラーリングで主張となると、目を惹く派手な色づかい、、、、こういうデザイントレンドは時代とともに入れ代わるので、デザインの特徴は派手なほど、時代の流れに風化しやすく、世代遅れは思いっ切り古臭く見えてくる。そんなもんである。

レプリカ系バイクで一時スプラッシュ系ペイントが流行ったけど、今見ると、アッ!20年前って感じである。

実際、形が同じというのは問題では無いかも知れない。大事なのは相対尺度で数値の優位性を謳うものだけでは物足りない。時代の流れに抗って価値を保ち続ける事が、ユーザーに長く愛されるということ。そのために必要なのは、オリジナリティだろう。独創性とか唯一無二の拘りとか、歴史への拘りとか、そういう部分のように思う。

最新の機材、そこからモノを選ぶ時、どうせなら時代が流れても輝く何かを持つモノの方が嬉しいのは言うまでもない。

今時のリッターSSとかカーボンロードのブランドのフラッグシップモデルの中から、そういう存在を見付けるのは簡単ではないようにも思える。

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