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2020年11月 2日 (月)

ギアレンジ

自転車でカセット選びをする時、どんな風に選ぶか?というと、多くの人は、トップでこれだけ欲しい、ローでこれだけ欲しいという選び方のように思う。
一漕ぎで何メートル進めれば下りで漕いだら○○km/h出る。登りで足を付かずに走るために極力軽いギアが欲しい、、、、
それで、トップを11、12Tを選び、ロー側で30、32、34Tを選ぶ。そして多段カセットの言われるがままに刻まれたカセットセットを選ぶというパターンだろう。
そうなると、なるべくワイドレンジのカセットが欲しくなる。そして、昨今進んだ多段化によってワイドレンジであっても刻み幅が狭く出来ているのでOKという判断のようにも思う。
ただ、歯数差20T以上存在するカセットを10枚で当分すると平均で歯数差は2枚となる。歯数差が2Tというのはトップ領域ではギア比の変化率は15%を越える事も珍しくない。15%の変化率というのは、同じ速度で一段変速するとケイデンスが15%動くのである。90rpmなら75rpmに落ちるということだ。この変化率は小さくないように思う。足に負担無く速度を伸せていくなら、ギア比を上げた時の回転の落ち幅は小さい程、負担が小さいものである。90rpmからギアを上げたとしても85rpm程度に留めたい。加速する場合は、回転数だけを急激に上げるよりも、少しずつ上げて速度を乗せる方が脚への負担は小さいものである。

脚への負担の変化を考えると、脚が許容する負荷の変動率というのは、競技者から離れた素人ほど小さいモノだろう。そう考えると、昔の競技者が5段フリーで2T刻みで対応できていたとして、今の素人は10段カセットで1T刻みで対応するというのが自然な姿のようにも感じる。今の多段カセットは刻み幅が昔のままで多段化によってレンジがワイドな方向に変化しているばかりのように感じる。多段化による恩恵を、刻み幅をタイトにする方向で進化させるようなカセットが登場して欲しいモノである。

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