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2020年11月28日 (土)

Z H2 SE

カワサキZのフラッグシップモデルの一台といえるZ H2。
これにバリエーションとしてSEが追加。

トピックはSHOWAのスカイフックのカワサキ仕様のシステムの採用。
スカイフックという名の如く、車体が地面に載っかっているのではなく、空中からぶら下げられているように振る舞うテクノロジー。車体の位置は不変で路面の起伏に合わせて足周りだけ路面を追随させる事によって、車体の路面コンディションに関係無く安定を保つという代物。

実際には、ダンピングの鍵であるオイル流路をソレノイドバルブでμsec単位で制御する。制御の元信号は、IMU等電脳化されたデバイスからの信号とサスペンションの作動状況をフィードバック要素として、それらの信号から路面状況、荷重の移動状況、加減速状況を把握してダンパー特性を緻密に制御するのあろう。勿論、ライディングモードに応じて適した挙動を提供するというもの。

前世代のトラクションコントロールとか、ウイリーコントロールとか、そういうモノとは異なる次元の制御が行われている。四輪でいうと、TEMS的なモノだろうか?
遂に二輪もそういう時代になってきた訳だ。

この次は、その瞬間において応答するというシステムから、路面状況をモニタリングして状況に応じてというよりも、来るべき状況に準備してという風な制御に進化していくかも知れない。

一言でいって、何でもかんでも機械にお任せ!って傾向のようだ。

制御系のフライバイワイヤー化が急速に進んでおり、そういう方向の変化から考えれば極当然の変化とも言える。

しかし、、、個人的には、状況に応じて車体を安定させるのは乗り手次第、、、、そういう方がどちらかというと好み。機械が全てを賄うというと、それしか知らないと、それがないと乗れなくなる、、、、それが怖い。

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