キャブレター
世の中、インジェクションだらけ。でも、個人的にはキャブレターが好き。今や過去の遺物だけど、キャブレターの方が自然。
インジェクションというのは、運転状況に応じて、定められた燃料を噴射供給する仕様。想定された運転状況毎に予め決められているというのが大前提。
キャブレターというのは、燃料供給口の面積と流速、負圧条件に従って燃料が吸い出される仕様。
この違い。運転状況が網羅され、望まれる状況以上にリーンサイドで燃焼させようとすれば、インジェクションしか方法は無い。自然科学の摂理的に応じた平衡的条件で燃焼するのはキャブレター。燃料を薄くするとか、スロットルオフで燃料を完全にカットするとか、そういう状況はインジェクションだけの世界。
一方で、気温、流速、湿度、液滴径等々の物理条件に応じて最適な燃焼状態を自然に作り上げるという意味ではキャブレターならではの世界。
言葉として不適切かもしれないが、燃焼の仕方が連続的なのはアナログ的なキャブレターのように思う。
インジェクション仕様は、当初は噴射のみが制御されていたのが、今やスロットル開度を始めとするアクション全てが電子デバイス化しており、操作と動作の物理的連動性が失われている。この操作に対する応答の部分で、身体が動作を予測しての操作を行おうとすると微妙にミスマッチが発生するのが気持ち悪い。こういう点では直結性の高い操作が出来るアナログ機械のキャブレターというのは非常に判りやすい。
楽しい運転というのは、判りやすい操作が必須、、、そう考えているので、やっぱりキャブレター派である。
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