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2021年1月17日 (日)

ジュニアカセットの用途

よく、ヒルクライム用にお奨めとあるけど、それは少し違うような気がする。そもそも、ロー側のギアの並びは、ジュニアカセットも通常カセットも似たようなモノ。そしてヒルクライムというとロー側からの複数枚のカセットを使う訳で、そうなるとジュニアカセットと通常カセットの顕著な差というのは無い。

ヒルクライムというと、ロー側ワイドレシオのカセットであるとか、クランク側で小さなインナーリングというのが効果的ということ。

では、ジュニアカセットっていうのは、どんな時に有効か?というと、単独での平地巡航に尽きるように思う。

単独平地走行でカセットで14T以下なんて、クランクアウターリングを46T程度迄落とさない限り、使う事は無い。クランクアウターリングで46Tというとシクロクロス用セットだけど、これを使えば、平地もヒルクライムも良いかも知れない。

では、ジュニアカセットのメリットは何か?

ギア比的にいは小さなトップでもアウター46Tと変わらないけど、トップ14T以上、アウター50Tで組んだ時、何が違うか?というと、トップからミドル迄の1T刻みとなっているギア比の刻み幅の小ささが聞いてくる。

平地で高ケイデンスで走行中、起伏、風で負荷の微小変動に合わせて小さなギア比ステップであれば、最適な状態で漕ぎ続ける事が出来る。これが最大のメリット。
アウター46T、トップ11Tの場合、ギア比の刻みは11-12-13-15-17-・・・・とか、12-13-14-15-16-17-19-・・・・とかである。しかし、アウター50T、トップ16Tならギア比の刻みは16-17-18-19-20-21-・・・・となる。ギア比の変化率がトップ16Tからであればギア比の刻み幅が小さくなる。この小さな刻み幅が負担軽減に効果的なのである。

これがジュニアカセット最大のメリット。特に10S時代に提供されていたトップ16Tというのは結構便利。下り坂で漕ぎまくる、、、そうなると軽すぎるかもしれないけど、平地を巡航するならば、人の真後ろ、クルマの後で空気抵抗が少ない状態でも十分である。下り坂で60km/hオーバーを狙うなら、ロールアウト7m以上は必須だけど、常用速度55km/h以下で割り切るならトップ16Tとかのジュニアカセットはお奨めだ。

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