新型で馬力ダウン
これが賛否を呼んでいるのが新型隼。ただ、過去を振り返るとMCを繰り返すたびにパワーダウンするってのは、単車に付いては割と普通。マッハも然り。最後のKH500となると全く違う。SS350もSS250も然りだ。カワサキならZ750FXは70PS、FX2以降は67PSだったりしている。
近年は、MC毎に性能が上がっているモデルが多かったので隼の7PSダウンは珍しかったのだろう。
新型隼の解説では、最高速度は299km/hに抑えられている。それ故に、それより上は無視して中低速に割り振っているという説明。0→100km/hが3.4secから3.2sec、0→200mが6.9secから6.8secとか言ってる、、、、、しかし、0→100km/hにしろ0→200mなら他に速いバイクは結構有ったりする。更に、このタイムの0.1secレベルの違いで優劣を語るなんて、、、記事としても開発者としても幼稚すぎる。
そもそも、300km/h以上は不要だからという説明だけど、国内なら100km/h以上でさえ不要。不要だから性能追求は止めるのではなく、国内で過去の180km/hリミッターが付いていても性能競争を続け潜在能力が注目されていた事を考えると、300km/h以上はリミッターで出せないから不要というのは、正直、潜在性を高め競うというフィールドから逃げたということになる。
やっぱり、中低速での使いやすさを向上させて、、、、というのは、少なくとも隼には馬力ダウンの言い訳にしか聞こえないという風に思う。やっぱり、フレーム、エンジンが初代からのキャリーオーバーで新しい規制に対応させると、こうならざるを得ないというのが現実なんだろう。インプレでは提灯記事で冷讃ばかりだけど、やっぱり求めるのは違う姿なんだろうなぁ、、、。
リミッター取っ払ったら、何処まで出せるか?能力の限界は何処にあるか?で限界を突き詰めて、、、というのが、フラッグシップに求める姿であって欲しい。カワサキのH2、ZX-14RのEURO5以降対応の後継機がどんな形か?ってのが興味深い。
隼というと基本構造はZZR1100と同じ。スズキのZZR1100とも見られるバイク。ZZR1100を作ったカワサキの後継機は、フレームがツインチューブタイプからモノコックになったり、エンジンは排気量を拡大したり過給機を付けてみたりと、新しい形を提案してきている。
やっぱり、フラッグシップというのは性能数値だけでなく、新しい提案を行うって部分も大事。フラッグシップとしてZZR1100の方程式とは異なる、スズキの提案する新しい形というのが、ホントは見てみたい。
他車のフォーマットの上で性能競争ではなく、スズキならではの提案が見たかったというのが一番。
発表されて時間が経って、色んなコメントが見られるけど、それらを見た上での結論としては、、、、やっぱり、残念、、、、でしかない。
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